国内三冠(リーガ、国王杯、スペインスーパー杯)を達成したバルセロナは、アスレティック・ビルバオの快速ウィンガー、ニコ・ウィリアムズから関心を完全に方向転換し、現在はリバプール所属のルイス・ディアス獲得に向けて“全力を尽くす”構えを固めたと、スペイン紙『Mundo Deportivo』が報じた。
サウジアラビアからも強烈な関心が伝えられるコロンビア代表のウィンガーは、 アルネ・スロット体制でも主軸を任され、今季は50試合17ゴール8アシストを挙げた。プレミアリーグでもトップクラスのアタッカーとして地位を築いている。
リバプール残留にも前向きな姿勢を崩していない28歳のウィンガーだが、2027年6月まで残る契約が更新されるかどうかはクラブ側に委ねられているとの趣旨の発言も行っており、その去就には注目が集まり続けている。
バルセロナとの関係はシーズン中から報じられてきた。その根底にあるのは、過去に同選手の父親が同クラブでのプレーを夢に見ていると発言したこと。子供の頃から応援しているのは事実で、バルセロナのスポーツディレクター、デコも関心を隠していない。
ただし、財政難に苦しむスペインのクラブにとっては、リバプールが要求する8000万ユーロもの移籍金は高いハードルになっている。巨額投資の裏で資金の回収を実施したいプレミアリーグ王者にとって、来季も主力として認識されるアタッカーを安く手放す必要性は全くない。
中東クラブは要求額に達するだけのオファーを提示できる資金力を有しているため、もしもリバプールが放出をするとなれば、サウジアラビア行きが可能性が高い。しかし、スペインからの関心も依然として高い。
スロット監督も来季の戦力として計算しており、ダルウィン・ヌニェスやフェデリコ・キエーザら攻撃陣に退団の噂が燻っているだけに、一気にアタッカー陣を入れ替えるのはあまり得策ではない。
はたして、ルイス・ディアスはこのままアンフィールドでのプレーを継続するのか、もしくはバルセロナもしくはサウジアラビアに新天地を求めるのだろうか…?
