ボーンマスやシュトゥットガルト、セルティック、カーディフ、ダービー・カウンティといったクラブを渡り歩き、レンタル先で一定の存在感を示してきた28歳DFナサニエル・フィリップスは、ついにリバプールを離れて、安住の地を手に入れる可能性が高まっている。
海外メディア『The Athletic』によると、空中戦に圧倒的な強さを誇る長身ディフェンダーに対して、チャンピオンシップのウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンと、昨シーズンにレンタル移籍していたダービー・カウンティが関心を示しているようだ。
ライアン・メイソン新監督が誕生し、来季こそプレミアリーグ昇格を狙うウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンは、契約満了に伴いチームを退団する31歳DFセミ・アジャイの後釜として、チャンピオンシップで実績十分なセンターバックをリストアップしている。
一方、今季33試合に出場し、1ゴール3アシストを挙げたダービー・カウンティも完全移籍への移行を諦めていない。チームの成績こそ振るわなかったが、同クラブにおける主軸としてプレーし、最終ラインに欠かせない人材に変貌を遂げた。
ジョン・ユースタス監督も同選手を高く評価しており、来シーズンもチームに残留していることを狙っている。アルネ・スロット監督にとっては忘れ去られた選手となっており、リバプールでの未来はないと言っても過言ではない。
2020-21シーズン、センターバックに怪我人が相次いだ異常なシーズンにおいて、リース・ウィリアムズとともに、リバプールにチャンピオンズリーグ出場権をもたらしたひとりで、アンフィールドの功労者だけにクラブは彼の旅立ちを温かく送り出すだろう。
高額な移籍金を求めるとも思えず、28歳のフィリップスは新たなキャリアに歩むことになる…
