16歳でロンドンからリバプールに渡って、アンフィールドで順調な成長を手にしてきた22歳MFハーヴェイ・エリオット。右ウイングから攻撃的ミッドフィルダーにポジションを変更するも、巧みなテクニックやビジョンで、決定的なパスを送り、チャンスを演出してきた。
アルネ・スロット監督に代わって、序列は大きく下落。今シーズンはわずか822分間のみのプレーに留まり、プレミアリーグでの先発出場もチームが優勝を決めてからに限定されており、オランダ人指揮官にハマっているとは言い難い。
また、この夏にはバイエル・レバークーゼンからドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツが加わる。ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライやイングランド代表MFカーティス・ジョーンズらとの熾烈な競争が待ち受けており、レギュラーの座を射止めるのは至難の業だ。
積極的な補強を実施するリバプールにおいて、さらなる選手補強に向けた資金を得るために売却も噂されるイングランドU-21代表MFだが、サッカー解説者のイアン・ダーク氏はアンフィールドを離れる時期に差し掛かっていると語り、もしも退団が決まれば複数のクラブが列をなすと発言した。
「素晴らしい選手だと思うし、彼のフラストレーションも理解できる。彼はもう子供ではないのだから、ベンチからカメオ的な役割を果たすだけでは嫌なのだろう。」
「つまり、彼がその時々のカメオ的な役割を果たし、非常に効果的だったということだ。パリでのパリ・サンジェルマン戦でのゴールを目撃した。」
「そろそろ彼が巣立つ時期が来ている。誰もそのことで悪感情を抱くべきではないと思うし、もし彼がウェストハムに移籍したとしても、私は十分に理解できる。彼はプレミアリーグでレギュラーとして先発出場しなければならないところまで来ているのだからね。」
「ジャロッド・ボーウェンは右サイドから左足でカットインするのが最も効果的だと思うが、彼は中央でもプレーできるし、別のやり方を見つけることもできる。」
「もしも彼が獲得可能となり、リバプールが(退団を)認める用意があるとしても、正直なところ、彼を手放したいとは思わないと思う。ベンチに置いておくにはあまりにも有用な選手だからね。」
「彼らが手放そうと躍起になるとは思わないが、もし彼を手放すことになれば、獲得したいクラブが列をなすことになるだろう。」
Liverpool News
ユルゲン・クロップ前監督がそのポテンシャルを高く評価し、10代の頃からトップチームに帯同させてきた。ブラックバーンでのレンタル移籍で飛躍的に成長し、その後は単なる若手ではなく、貴重なチームメンバーとしてリバプールに貢献してきた。
しかし、オランダ人指揮官は異なるタイプの攻撃的ミッドフィルダーを求めている。そうした監督のもとでプレーするよりも、信頼を抱いてくれている監督のもとでのプレーが好ましく、イングランド代表への招集の足掛かりにもなる。
はたして、若き攻撃的MFは今シーズンをもって、アンフィールドを離れるのだろうか?そして、その移籍先はどのクラブになるのか、今後の移籍市場から目が離せない…
