2025年夏の移籍市場に向け、またしてもリバプールの看板選手に移籍の噂が浮上した。コロンビア代表FWルイス・ディアスが、スペインの名門バルセロナへの移籍に心を決めたと報じられ、アンフィールドのファンをざわつかせている。
スペイン紙『SPORT』によると、コロンビア代表のウィンガーはカンプ・ノウ行きを強く希望しており、すでに決断は固まっているとのこと。そしてリバプールも、ある条件下での放出を視野に入れているそうだ。
ルイス・ディアスは2022年1月にポルトから加入して以来、巧みなドリブル、推進力、ゴール前での冷静さでリバプールで存在感を示してきた。28歳となった今季も、全大会を通じて17ゴール8アシストを記録し、プレミアリーグ2度目のタイトル獲得に大きく貢献した。
アルネ・スロット新体制のもとでも、彼は左ウイングのみならず中央でもプレーするなど、その汎用性を買われていた。しかし、クラブ側からは現時点で契約延長の動きが見られていない。契約は2027年まで残されているものの、本人は今が新たな一歩を踏み出すために適切なタイミングと考えている。
さらにリバプールは、ドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツを約1億1600万ポンドという破格の移籍金で獲得することで合意。中盤の刷新が進む一方、前線にも新たなタレントが加わる可能性が高く、ディアスが主力としての役割を維持できる保証はない。
このようなクラブ内の状況変化が、彼の心を動かした背景にあると見られている。 一方でバルセロナは、財政面での制約を抱えながらも、リバプールが要求する金額を全額支払う準備は進めていない。
だが、ハンジ・フリック新監督とスポーツディレクターのデコが揃って、コロンビア人アタッカーにゴーサインを出しており、交渉の進展は時間の問題とも言われている。一方で、資金力に富むサウジアラビアからの関心もあって、スペインと中東との争奪戦は熾烈を極めている。
過去にはルイス・スアレス、フィリペ・コウチーニョ、ハビエル・マスチェラーノらアンフィールドからカンプ・ノウへと歩を進めた選手たちも多く、特に南米の選手にとってはレアル・マドリードやバルセロナは夢の舞台。
ラミン・ヤマルやハフィーニャといった強烈な攻撃陣との共演は、ディアスにとっても魅力的。フィットする要素は十分に整っており、彼のようなダイナミックなアタッカーは、バルセロナに新たな風をもたらす可能性がある。
ダルウィン・ヌニェスやフェデリコ・キエーザ、ディオゴ・ジョッタらに退団の噂が出回っており、モハメド・サラーの後継者も探さなければならないリバプールにおいて、チームの主軸に定着する28歳のウィンガーを手放すのはあまり得策とは言えない。
フロリアン・ヴィルツを左ウイングで起用する、もしくはドミニク・ソボスライとの攻撃的MF2枚体制などフォーメーションの変更もあり得るが、アルネ・スロット監督にとってもディアスの残留は大き後押しとなる。
はたして、コロンビア代表のウィンガーは来季以降もアンフィールドで活躍するのか、もしくはスペインに新天地を求めるのか、はたまた中東での新たな生活に歩みを進めるのだろうか…?
