アルネ・スロット監督を迎えたリバプールは、プレミアリーグ2連覇を狙い、今夏の移籍市場で一際鮮やかな動きを見せている。すでにフロリアン・ヴィルツやジェレミー・フリンポンら実力者を獲得したことで注目を集めたが、クラブの視線は未来にも向けられている。
次なるターゲットとして浮上しているのが、イングランド4部・サルフォード・シティに所属する17歳のストライカー、ウィル・ライトだ。イギリスメディア『DaveOCKOP』によれば、リバプールはすでにこの若き逸材に対して複数のオファーを行っており、獲得への本気度を示している。
サルフォード・シティのアカデミーから頭角を現したウィル・ライトは、今季ユースおよびリザーブで40ゴール以上を叩き出す爆発的な得点力を誇っている。ポジションはセンターフォワード。身長1.90メートルの体格を活かしたフィジカルに加え、鋭い動き出しと決定力でゴールを量産してきた。
2023年末には、FAカップでマンチェスター・シティ戦に途中出場し、わずか16歳でシニアデビュー。その後もリーグ2で数試合に出場し、トップチームの遠征メンバーとしてもすでに10回以上帯同している。この事実だけでも、クラブ内での評価の高さがうかがえる。
当然ながら、リバプールだけでなくアーセナルやマンチェスター・シティといったプレミアリーグの名門クラブも彼の動向に注目しており、争奪戦は熾烈さを増している。それでも、リバプールが他の追随を許さない熱意を持って交渉を進めている。
今夏のリバプールは、単なる即戦力の補強にとどまらず、将来を見据えた長期的視点での補強を一貫して行っている。フロント陣は、トップチームの競争力を維持する一方で、次世代を担う若手への投資にも手を抜いていない。
例えば、今季獲得したアルミン・ペチはハンガリー代表の若きゴールキーパーであり、将来的な正守護神候補と目されている。また、昨夏にはチェルシーの下部組織から評価の高かったリオ・ングモハを獲得。アカデミーの充実化に余念がない。
一方で、ストライカーの補強にも動いており、ダルウィン・ヌニェスの退団の可能性を見据えた後継者探しも進行中だ。アレクサンデル・イサク、フリアン・アルバレスといった得点力の高いストライカーが候補として浮上しており、他にもヴィクター・オシムヘンやウーゴ・エキティケの名前もメディアを賑わせている。
プレミアリーグの強豪クラブが競うなか、リバプールはサルフォードの才能を手中に収めることができるのだろうか…?
