フランスの名門リヨンに所属する20歳のウィンガー、マリク・フォファナがこの夏に強豪クラブが熱視線を送り続けている。海外メディア『CaughtOffside』によれば、リバプールとアーセナルの2クラブがベルギーの逸材に対して強い関心を抱いており、両クラブともにスカウトを通じて詳細な分析を進めているようだ。
昨シーズン、フォファナは公式戦で11ゴール6アシストをマーク。俊敏なドリブルと決定力を兼ね備えたアタッカーとして評価が高く、リヨンの監督も「トップレベルに到達する可能性を秘めている」と太鼓判を押されている。
しかしながら、リヨンはリーグ・アンからリーグ・ドゥ降格処分を受けており、財政的にも厳しい状況にある。こうした事情から、クラブは今夏に主力選手の売却を視野に入れており、フォファナには4500万ユーロから5000万ユーロの値がつけられているそうだ。
リバプールにとってフォファナは、チームのウイングに新たなオプションを加える存在として見られている。コロンビア代表FWルイス・ディアスの去就が不透明な中、ベルギー代表経験もある若き才能がその穴を埋める可能性がある。
一方のアーセナルにおいて、攻撃力と創造性のさらなる強化を目指すミケル・アルテタにとって、フォファナのような若手は魅力的な投資対象といえる。他にもトッテナムやチェルシーも関心を示しており、特にスパーズはすでに3500万ユーロの移籍金を用意しているとの情報もある。
ただし、リヨンは財政難にもかかわらず、設定した移籍金を下げる気配はなく、交渉は容易ではない。だが、フォファナのような将来有望な選手を確保するチャンスは貴重であり、両クラブがこの機会を逃すことは考えにくい。
リバプールとアーセナルの両クラブにとって、マリク・フォファナは未来の主力となり得る存在だ。移籍金の高さやクラブ間の競争といった障壁はあるものの、トップレベルで戦うポテンシャルを持つこのウィンガーの動向は注目に値する。
はたして、20歳の若きウィンガーは来季、どのクラブで活躍することになるのだろうか…?
