リバプールに所属するウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスと、イタリア・セリエAの名門ナポリとの交渉にタイムリミットが設けられた。イタリア紙『Corriere dello Sport』によれば、以前から交渉を続けてきたが、アントニオ・コンテ率いるチームは、48時間以内に決断を下すようリバプール側に締切時間を通達したようだ。
移籍市場の信頼筋ファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ナポリはすでにリバプールと直接交渉を行っており、クラブ間の対話は進行中。ただし、提示された金額には大きな開きがある。
ナポリが提示したオファーは約4300万ユーロに、出来高に応じた700万ユーロのボーナスが加わる構成。一方、リバプールは最低でも6500万〜7000万ユーロを要求しており、差額は2000万ユーロにも達する。
最大で8500万ポンドに及ぶ契約で、ベンフィカからウルグアイ代表ストライカーを獲得したリバプールにとって、少しでもその費用を回収しようとするのは当たり前。また、昨季こそ二桁得点に届かなかったが、過去2シーズン連続で10ゴール以上を記録。
2023/24シーズンにおいて、54試合で18ゴール15アシストを挙げており、カウンター重視のクラブであれば二桁得点・アシスト狙えるストライカーだけに、安価で譲るのもおかしな話でははある。
ナポリ側は評価額の引き下げを求めており、選手との個人条件についても交渉は継続中。5年契約で年俸500万ユーロにボーナスを加える条件が提示されているものの、まだ完全な合意には至っていない模様だ。
ヌニェス自身はナポリ行きに前向きで、コンテ監督の下でのプロジェクトやチャンピオンズリーグ出場の可能性に魅力を感じているという。
ナポリ側は交渉が決裂した場合の代替案として、ウディネーゼに所属するイタリア代表FWロレンツォ・ルッカに注目。移籍金は約3000万ユーロとされ、ナポリの補強リストの最上位に位置しているとの報道もある。フィジカルと空中戦に強みを持ち、インテルも獲得を検討している選手だ。
ナポリが48時間という期限を設けた背景には、交渉を迅速に進めたいという意図のほか、リバプールに対する圧力をかける交渉戦術の側面もありそうだ。リバプールとしてもスロット体制の中で今後の人員整理を急ぐ必要がある。
ダルウィン・ヌニェスがイタリアの地で新たな挑戦をスタートさせるのか、それともサウジアラビアなど別のリーグでプレーするのことになるのだろうか…?
