リバプールは来シーズンに向けて、慌ただしい移籍マーケットを過ごしている。ジェレミー・フリンポンやフロリアン・ヴィルツ、ミロシュ・ケルケズら即戦力を確保する一方で、ジャレル・クアンサーやクィービーン・ケレハーらを手放すなど選手売却にも余念がない。
ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスも退団濃厚なひとりで、ナポリが積極的な姿勢を貫いている。また、コロンビア代表FWルイス・ディアスにはバルセロナやバイエルン・ミュンヘンらが熱視線を送っており、選手側も移籍に前向きと見られている。
さらに、フェデリコ・キエーザもセリエA復帰が報じられており、ディオゴ・ジョッタの訃報も相まって、前線の枚数が足りない状況に陥る可能性が出てきた。新たなセンターフォワード獲得に向けて、ウーゴ・エキティケやアレクサンデル・イサクらをリストアップしている。
イギリス紙『Independent』によると、前線の再編が求められるリバプールは長年関心を示してきたクリスタル・パレスのイングランド代表MFエベレチ・エゼへの関心を再燃する可能性が指摘されており、アーセナルとの争奪戦が展開される未来があるようだ。
攻撃的なミッドフィルダーの印象も強いものの、左ウイングでもプレー可能。ヴィルツやドミニク・ソボスライら攻撃的MFとのポジションを変更しながら、もしくは左ウィンガーのポジションに固定してとしても活躍できるだけの実力を持っている。
27歳のエゼは、パレスで通算167試合に出場しており、40ゴール28アシストを記録してきた。イングランド代表でも12試合でピッチに立っており、国際舞台でも一定の経験を培っている。
創造性の高いパスやビジョン、独特なリズムでのドリブルなど攻撃におけるセンスは目を見張る。6000万ポンドとも言われるリリース条項は決して法外な金額ではなく、状況を変えられるタイプの選手だけに安い可能性もある。
ただし、アーセナルが先行しており、リリース条項の3分割払いを提案するなどパレスとの交渉を進めている。エゼの気持ちもロンドン市内での移籍に傾いているとも報じられる中、リバプールが本気で狙うのであれば、時間との戦いになり得る。
はたして、リバプールは攻撃陣の枚数を揃えつつも、強化を達成するためにパレスのエースをアンフィールドに連れてくることはできるのだろうか…?
