アルネ・スロット監督の新シーズンにおける構想に入っているにも関わらず、リバプールのコロンビア代表FWルイス・ディアスの去就は騒がしくなってきた。バルセロナやバイエルン・ミュンヘンに加えて、サウジアラビアも加えて、熾烈な争奪戦が勃発している。
ヨーロッパの2つのクラブは初手として、問い合わせを実施し、リバプールから売却不可と伝えられていた。しかし、バイエルンはオファーを強行。レッズが求める移籍金に遠く及ばずに即拒否されたが、選手からは移籍に向けたGOサインをもらっているとも報じられる。
最近の報道では、リバプールは28歳のウィンガー売却には1億ユーロの支払いを求めていると言われ、スペインやドイツのクラブがその金額を支払うかは未知数。しかし、資金力のあるサウジアラビアはそれを物ともせず、満額のオファーを提示する用意を進めている。
スペイン紙『Sport』によると、サウジ・プロリーグのアル・ナスルは、リバプールが要求する1億ユーロを満額支払う準備が整ったようだ。また、現時点で要求額に見合うオファーを想定しているのは、中東のクラブのみであるとも伝えた。
アル・ナスルは、クリスティアーノ・ロナウドを軸にクラブの再建を図っており、その一環として欧州トップクラスの左ウインガー獲得を目指している。報道によれば、ロナウド自身がフェルナンド・イエロSDに対してディアスをターゲットにするよう進言したとも。
そして、同クラブは中東行きを決断させるために説得を試みているそうで、これまで中東に移籍したスター選手たちの事例を引き合いに出しながら、コロンビア代表FWに新天地としてのサウジ・プロリーグを提案している。
まだまだヨーロッパで活躍するだけの能力を有しているが、高額な給与が想定される中東行きは魅力的な条件となる。ただし、チャンピオンズリーグなどに出場できない点はデメリットで、ディアスがどちらを優先するかによるだろう。
アンフィールドでは通算148試合で41ゴール23アシストを記録し、ユルゲン・クロップ時代からスロット体制と続けて主力として活躍し続けている。ダルウィン・ヌニェスの退団が迫り、ディオゴ・ジョッタがこの世を去ってしまった今、リバプールにとって計算できるフォワードの放出は避けたいところ。
はたして、クラブに対して移籍希望を伝えていると言われるコロンビア人フォワードは来季、どのクラブでプレーすることになるのだろうか…?
