ユルゲン・クロップ監督の最後のシーズンに彗星の如く頭角を現し、3番手のセンターバックとして印象的なパフォーマンスを見せ付けた22歳DFジャレル・クアンサーだが、アルネ・スロット体制ではポジションを掴みきれず、徐々に信頼も揺らいでいった。
右サイドバックとして起用される試合もあり、負傷癖のあるジョー・ゴメスよりも序列は下がってしまった。このままではプレー時間がさらに制約される可能性もある中、イングランドU-21代表のセンターバックは今夏、ブンデスリーガのバイエル・レバークーゼンに移籍を決断した。
ドイツ代表DFヨナタン・ターの後継者として期待される若きディフェンダーは、ドイツ行きの舞台裏を告白すると、複数のクラブが関心を示しているとの報道が出回っていたが、本当に獲得に乗り出していたのが、レバークーゼンだけだったと明かした。
「リバプールでは多くのことを学んだし、みんなには感謝してもしきれない。でも、僕はサッカーで自分の道を見つけたし、次のステップに進む準備はできているんだ。」
「レバークーゼンは僕を獲得するために懸命に取り組んでくれたし、とてもプロフェッショナルだった。移籍するならレバークーゼンが第一候補であることははっきりしていた。」
「インターネットを読めば、100の噂と1000のチームが興味を持っていると書かれている。僕の知る限り、本気なのは1チームだけだった。」
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ドイツではレギュラー争いに加わり、ブンデスリーガで飛躍するチャンスを手に入れた。これまでもジェイドン・サンチョやジュード・ベリンガムなどイングランドからドイツ経由でトップレベルに至った選手も多く、成長を見守りたいところ。
買い戻しオプションも付随しており、リバプールも将来を諦めたわけではない。トップチームではフィルジル・ファンダイクを始め、イブラヒマ・コナテやゴメスらトップクラスのセンターバックと一緒にプレーしてきた。
世界的に見ても屈指のセンターバックとして評価を集めるオランダ代表センターバックについて、クアンサーは彼を丸ごと再現するのは難しいと語った。そして、いつの日か、彼らのレベルに達する日を目指しているようだ。
「彼が持っているものは独特で、プレーの構造も独特だ。すべてを再現することはできない。」
「リバプールのDF全員から学んだから、誰かを特別視することはできない。 彼らは僕の成長を喜んでくれていると思う。 いつか彼らのポテンシャルに到達したいね。」
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