ユルゲン・クロップの後を引き継ぎ、就任初年度でプレミアリーグという偉業を成し遂げたアルネ・スロット監督。オランダ人指揮官の2シーズン目に向けて、リバプールは大幅に生まれ変わろうとしており、この夏の移籍マーケットにおいて、活発に動き回っている。
ジェレミー・フリンポンやミロシュ・ケルケズ、ウーゴ・エキティケらをチームに迎え入れたマージーサイドのクラブは、バイエルン・ミュンヘン入りが濃厚と思われたドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツ獲得にも成功した。
攻撃に創造性をもたらす22歳の攻撃的ミッドフィルダーは、リバプールのみならず、プレミアリーグでも歴史に残る移籍金でアンフィールドに移ったわけだが、キャプテンのフィルジル・ファンダイクは移籍する前に電話で話したようで、ここが最高の場所であると伝えたそうだ。
「クラブに加入した時、僕は “リバプール以上に良い場所はない” と言った。本当にそう感じている。素晴らしいシーズンを過ごしたが、これからはさらに良くなるだけだと感じざるを得ない。」
「フロリアンがクラブや一部の選手と話をした時、僕も少し話した。彼はその雰囲気を感じ取ったと思うし、その後決断を下したのだろう。こに来れば、彼は本当に大きな影響を与えることができる。毎日それを示すかどうかは彼次第。良い方向に進んでいて、それは良い兆候だね。」
「それ(会話内容)を知りたいんだね!彼と話したことは、僕と彼の間だけの秘密だ。でも彼に言ったんだ。 “リバプールは最高の場所だ” だってね。」
The Athletic
オランダ代表のベテランDFの言葉が直接的な要因になったかどうかはヴィルツ本人しか知らないが、リバプールに好印象を抱かせるには十分な役割を果たしたはずだ。
そして、リバプールはこれまでの補強に満足することなく、さらなる補強に視野を向けている。誰がチームを去るかにもよるが、センターフォワードやウィンガー、センターバックなどまだまだ新戦力を補充しなければならないポジションは多い。
昨夏の移籍市場では非常に静かな夏を過ごしたリバプールだが、この夏はこれまでの鬱憤を晴らすかの如く、即戦力級を次々に引き抜いている。ファンダイクもこの動きに手応えを感じており、加入した選手たちはすでにチームに溶け込んでいるとも発言した。
「確かに、補強した選手や費やした資金の面では、今回の移籍市場は悪くない。クラブは間違いなくチームを強化しようとしている。」
「プレミアリーグは極めて強力だから、我々も強化する必要があるのは当然だ。良いチームを擁していることは分かっていても、補強は常にプラスになる。彼らがチームに溶け込んでいる様子には本当に感心しているよ。」
「ピッチ上でその能力を発揮することは重要だが、ピッチ外での適応状況も重要。聞いてみれば、今のところ非常に歓迎されていると感じているだろう。グループとも非常にうまく溶け込んでいる。」
The Athletic
