ブラックバーンやハル・シティなどレンタル先のチャンピオンシップでは、毎試合のように出番を得て、好パフォーマンスを披露した22歳MFタイラー・モートンだが、アンフィールドでトップチームに定着までは至っていない。
イングランドU-21代表MFにとって、これ以上ベンチで時間を潰すわけにも行かず、関心を寄せるオリンピック・リヨンへの移籍に傾いている。個人合意は問題ないと見られる守備的MFだが、英『Sky Sports』のマーク・マクアダム記者によれば、取引額が約1500万ポンドに達する交渉を行なっている。
アレクシス・マック・アリスター、ドミニク・ソボスライ、カーティス・ジョーンズ、遠藤航、ライアン・フラーフェンベルフと中盤の陣容は整っており、モートンにとっては出番を掴むのは非現実的。
昨シーズンはトップチームに帯同するも、プレミアリーグでの出番は結局巡って来なかった。プレシーズンマッチにこそ出番を得ているものの、新シーズンに向けて放出候補であることに変わりなく、今夏の移籍マーケットでの退団が濃厚だ。
そこで浮上したのが、フランスの名門リヨン。ブラガやイプスウィッチ・タウン、ウェストハムなど複数クラブも関心を寄せているが、交渉の主導権を握っているのは明らかにリヨン。とはいえ、リバプールはモートンを安売りするつもりはない。むしろ、出場機会を得られないままくすぶらせるより、適切な価格で売却し、クラブの価値創出機能を維持することに重きを置いている。
もしモートンがリヨンへの移籍を決断すれば、同選手の成長にも繋がる。フランスリーグは技術的なプレースタイルと若手育成への寛容さで知られ、モートンのようなテクニカルで視野の広い選手にとっては理想的な土壌となる。
リヨンで主力としてのポジションを掴めば、イングランド人選手として新たなキャリアパスを切り開くことにも繋がる。もしも飛躍的に成長できれば、来夏のワールドカップすらも狙える立場でははある。
アカデミー育ちのポテンシャルのあるミッドフィルダーは、このままフランスに旅立つのか、もしくは別のクラブに移籍するのだろうか…?
