イングランドU-21代表DFジャレル・クアンサーが、プレー時間を求めてバイエル・レバークーゼンに移籍した。将来を嘱望されていたが、アルネ・スロット体制では序列が下がり、昨季はもしもジョー・ゴメスが離脱してなければもっと出場時間は少なくなっていたはずだ。
さらに、リバプールは新たな問題も抱えている。2026年6月まで契約を結ぶフランス代表DFイブラヒマ・コナテとの契約更新に向けた交渉が順調に進んでいない。レアル・マドリード行きも噂される中、その去就は話題の中心になっている。
また、フィルジル・ファンダイクも34歳とサッカー界では年齢が上になっており、ゴメスにはいつ離脱するか分からないため計算しにくい。そこで、新たなセンターバック確保を求めているリバプールは、クリスタル・パレスDFマルク・グエイに関心を寄せている。
イングランド代表DFもまた契約最終年を過ごしている。ロンドンのクラブとは新契約を締結しないと見られており、今夏での売却もありない話ではない。ただし、パレスも主力DFを安く手放すつもりはなく、現時点では残留が濃厚になっている。
英『BBC Sport』のサミ・モクベル記者はグエイを巡るリバプールとの交渉の進捗を明かし、パレス側との移籍金についての話し合いをこれ以上長引かせるつもりはなく、もし要求額を下げない限りは、来夏にフリーで獲得できるタイミングでの引き抜きを狙っていると伝えた。
「リバプールは今夏、マルク・グエイに本格的な関心を寄せている。」
「しかし、マージーサイドのクラブの関心の度合いは、移籍金次第。リバプールはグエイの評価額を巡る長期戦に引き込まれることを望んでおらず、来夏にはフリートランスファーで獲得できる可能性を踏まえた上で、その移籍金が妥当だと判断した場合にのみ、獲得に動く方針だ。」
「(クリスタル・)パレスはグエイに対し約4000万ポンドを要求しているが、リバプールはその額より低い金額での獲得を狙っている。」
「トッテナム、ニューカッスル、チェルシーも、シーズン終了後からそれぞれ程度の差こそあれ、グエイに関心を示している。」
「実際のところ、プレミアリーグ王者へ移籍する機会は、特にアレクサンデル・イサクも加わる可能性のある中、彼らがこの夏に獲得した魅力的な新戦力を考えれば、グエイが真剣に検討するであろう選択肢のひとつだ。」
「同様に、残されたもう一つの選択肢は、契約の最終年を全うし、来夏のフリー移籍を目指すことになる。」
来年のW杯出場を狙うためにも、グエイはレギュラーの座を求めており、コナテが残留した場合にはパレスに残った方が得策かもしれない。
とはいえ、ファンダイクの後継者候補としてプレミアリーグや国際舞台でも実績十分な25歳のセンターバックは魅力的なオプションであることに変わりない。この夏、もしくは来年の夏になるのか、リバプールはイングランド代表DFを手中に収められるのだろうか…?
