この夏の移籍市場を通じて、リバプールからの退団が報じられてきたウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。アルネ・スロット監督が求めるセンターフォワード像にそぐわず、また決定力が改善されおらず、放出の筆頭候補と見られた。
ところが、リバプールが要求する移籍金が売却を阻んでいる。新たなストライカーを求めたナポリが継続的に交渉を続けたものの、要求額に到達することなく、別のフォワードを獲得することでヌニェスへの動きはなくなった。
その後もACミランやユベントスなどイタリア勢からの関心に加えて、サウジアラビアからも熱視線が届いていると言われるものの、現時点では具体的なオファーがなく、ウルグアイ人ストライカーの売却に手こずっている。
しかし、中東のクラブが獲得にギアを上げるかもしれない。イギリス紙『Daily Mail』によると、アル・ヒラルがリバプールFWへの関心をふたたび強めており、オファーに乗り出す可能性があるようだ。
その背景にはヴィクター・オシムヘン獲得失敗がある。レンタル加入していたガラタサライで41試合37得点という破格の成績を残し、トルコ王者の立役者となったこのナイジェリア人ストライカーだったが、そのままトルコのクラブに完全移籍するという決断に収まった。
その代替案として急浮上しているのが、ダルウィン・ヌニェスだった。アル・ヒラルはサウジ・プロフェッショナルリーグの準優勝クラブとして、FIFAクラブワールドカップに出場。来季こそアル・イテハドを上回るためにも、プレミアリーグ経験を持つ26歳のフォワードに注目している。
オシムヘンほどの爆発力こそないが、フィジカルと推進力、ゴール前での存在感を備えたヌニェスは、確実に魅力的なオプションとなる。
アレクサンダル・ミトロヴィッチやマウコムらヨーロッパでも活躍してきたフォワード陣を擁するアル・ヒラル。すでにタレントが揃っている印象はあるものの、前線の戦力を厚くするためにもヌニェスをチームに加えたいところ。
2022年夏、8500万ポンドというクラブ史上最高額でベンフィカから加入したウルグアイ人のストライカーは来季どのクラブでプレーすることになるのだろうか…?
