アルネ・スロット体制に変わり、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスは苦しんでいる。リバプールでは2022年の加入以来、続けてきた公式戦での二桁得点の維持に失敗するどころか、プレミアリーグでの先発はわずか8試合と、プレー時間が伸びなかった。
クロップ時代とはセンターフォワードに求める役割が変化したことが理由だが、本職ではないコロンビア代表FWルイス・ディアスらが同ポジションを任された試合も多く、選手本人としても不本意なシーズンを過ごした。
そして、この夏にリバプールは大型補強を敢行。ストライカーとして、フランス人FWウーゴ・エキティケを迎えてもなお、ニューカッスル・ユナイテッドFWアレクサンデル・イサクへの関心が報じられており、アンフィールドに残留したとしても出番は限定的になることは明白だ。
イタリア人ジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、ACミランがリバプールで苦しむ26歳のストライカーに熱視線を送っており、トップターゲットに据えて、すでにアプローチをかけているようだ。
サウジアラビアのアル・ヒラルからも興味を持たれている同選手は、この夏の移籍市場の序盤にはナポリ行きが近づいていた。しかし、リバプールが求める金額に到達できず、ヌニェスがイタリア行きに合意していたものの、移籍が成立することはなかった。
この情報はACミランには心強い味方だ。セリエAでのプレーに否定できないことが証明されたのだから。しかし、金銭的に中東のクラブに張り合うのは難しい。もしもアル・ヒラルが具体的なオファーを出し、選手が首を縦に振れば、ACミランに妨害するチャンスはなくなる。
交渉が困難になると理解もしているそうで、代役としてアルノー・カリムエンド=ムインガやドゥシャン・ヴラホヴィッチ、ラスムス・ホイルンドらをリストアップし、第1ターゲットの去就次第では、一気に別のターゲットに視線を移す見込みだ。
いずれにしても、イタリア勢にとってはお金が最大の障壁となる。はたして、ACミランはリバプールの要求額を提示できるか、もしくは説得して、別の形で移籍を実現させることができるのだろうか…？