アル・ヒラルが、リバプールに在籍するダルウィン・ヌニェスの獲得に口頭合意。移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)は、一時期ナポリ移籍が迫っていたウルグアイ代表ストライカーのアンフィールドでの終焉が近いことを示唆した。
アルネ・スロット体制になり、センターフォワードに求められる能力が変わった。ヌニェスのように爆発的なスピードで裏抜けを試みるストライカーよりも、様々なポジションに顔を出し、周囲と連携しながらも、ゴール前で決定力のあるアタッカーに白羽の矢が立っている。
アイントラハト・フランクフルトからフランス人FWウーゴ・エキティケを獲得したリバプールは手を緩めることなく、ニューカッスル・ユナイテッド所属のスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクも諦めていない。
アンフィールドに留まっても昨季よりも出番が減る可能性もあるだけに、クラブとしても、選手としても完全移籍はメリットが大きい。そして、アル・ヒラル率いるシモーネ・インザーギ監督は具体的なオファー提示し、口頭での合意に辿り着いた。
海外メディア『The Athletic』の報道によれば、ウルグアイ人ストライカーをトップターゲットに据える中東のクラブのオファー内容は、5300万ユーロにアドオンが合わさった金額になっているようだ。なお、選手自身も加入に前向きであることを示唆している。
2022年の夏、ユルゲン・クロップ監督に請われる形でリバプールに加入した際には、総額1億ユーロもの高額な取引が成立した。アドオン条件がどれだけ発動しているかにもよるが、金額だけ見れば半額近くの損失となる。
しかし、どちらの契約もアドオンによって金額は大きく上下する。なお、リバプールは今年の冬、アル・ナスルからの7000万ユーロが届いていたが、この時はシーズン中であり、後釜確保が難しい状況から売却を見送っていた。
サウジアラビアからの関心が続きながらも、イタリアでのプレーも近づいていた26歳の点取り屋。セリエA勢に金銭面での競争力はなく、選手が中東行きを快諾すれば、近々加入に向けた本格的な動きが加速することだろう。
はたして、リバプールで居場所を失ったヌニェスは、サウジ・プロフェッショナルリーグで輝くことになるのだろうか…?
