ジャレル・クアンサーのバイエル・レバークーゼン移籍、イブラヒマ・コナテとの契約延長交渉の難航、フィルジル・ファンダイクの年齢、ジョー・ゴメスの負傷歴と、リバプールのセンターバック陣は大きな変革が求められている。
ファンダイクは34歳ながらもまだまだ健在で、コナテも最低でもあと1年間は契約が残っているため、レギュラーの2枚は確保できているものの、控えセンターバックの層の薄さは解決しなければならない課題だ。
パルマに所属する18歳DFジョヴァンニ・レオーニら若手有望株に加えて、クリスタル・パレスで経験値も豊富なイングランド代表DFマルク・グエイにも注目を寄せており、今夏の移籍市場が閉まるまでには動きがあるかもしれない。
そして、そのリストに新たな名前が浮上している。海外メディア『TBR Football』によると、アーセナルが関心を示すレンヌ所属の20歳DFジェレミー・ジャケに対して、リバプールとニューカッスル・ユナイテッドが獲得レースに参戦したようだ。
アーセナルのフランス代表DFウィリアン・サリバとも比較される若きセンターバックは、身長190センチの恵まれた体格を活かした空中戦の強さに加え、現代サッカーに不可欠なビルドアップ能力の高さを兼ね備えている。スロット監督が重視するボール保持率向上の観点から見ると、プレッシャー下でも動じない冷静さは理想的な資質を持ち合わせる。
2024年1月から2025年2月までを過ごしたレンタル先のクレルモン・フットで急成長を遂げ、昨シーズン途中からはレンヌに復帰。後半戦だけで11試合のスタメン出場を勝ち取り、2025年3月にはフランスのU-21代表にも選出された。
順調なステップアップを果たしている同選手だが、現時点ではイングランド勢は色の良い返事を貰えていない。所属クラブは売却不可と認識しており、2025/26シーズンには中核をなすであろう20歳ディフェンダーを留めたい意向を隠していない。
中でも、アーセナルはプッシュし続けており、ローンバックを視野に入れた獲得も検討している。一方、ニューカッスルもセンターバック陣の若返りは必須項目で、将来有望なセンターバックを欲している。
ただし、ジャケ自身も移籍を焦っているわけではない。同メディアによると、オプションを見極めるためにも、もう1シーズンをレンヌとともに過ごすことにも否定的ではないようだ。
現時点でリバプールが猛プッシュをかけるとは思えないものの、他のディフェンダー獲得に失敗した場合には、フランス人センターバック獲得に乗り出す可能性もあり得なくはない…
