プレミアリーグの移籍市場で、アレクサンダー・イサクはリバプール移籍を熱望しており、クラブ側にも強く放出を求めてきているが、現時点でその夢は叶っていない。チームのトレーニングにも参加せず、プレミアリーグ開幕戦も欠場予定。
そして、スウェーデン代表のストライカーは、さらなる強硬手段に打って出た。英『The Times』によると、イサクはニューカッスルでの生活拠点である自宅を引き払った模様で、もはや移籍が既定路線であることを物語っている。 3年間住み続けたポンテランドの住居を引き払い、賃貸市場に再び出されたという事実は、彼の移籍への意志の固さを象徴している。月額6950ポンドで貸し出されていたこの物件は、いまや新たな借り手を探している。
また、この住居が市場に出されたタイミングには注目すべきだ。ニューカッスルの選手・家族向けイベントから除外された翌日に掲載されたようで、選手とクラブとの関係悪化は明らかに顕在化している。
クラブ側が彼をチーム活動から意図的にチームから外していることは明白で、今もなおひとりでのトレーニングを実施している。イサク本人も、もはやニューカッスルでプレーする意思がないことを表明しており、ニューカッスルとの関係修復は奇跡でも起こらなければ不可能に近い。
プレシーズンツアーを欠席し、スペインでの個人トレーニングを選択した一連の行動は、計画的かつ戦略的な移籍活動の一環と見るのが妥当。太ももの軽微な怪我という公式発表も、業界内では移籍を円滑に進めるための方便と受け取られている。
イサクがリバプールにもたらす価値は計り知れない。アルネ・スロット監督が構築する新たなシステムにおいて、イサクの特徴は完璧にマッチする。最前線でのボール扱いにも長け、両ウイングやミッドフィルダーを活かすだけではなく、自らも得点を奪える能力はヨーロッパを見渡してもトップランクに位置する。
身長192cmの恵まれた体格を持ちながら、スピードとテクニックを兼ね備えるイサクは、現代サッカーにおける理想的なセンターフォワード像を体現している。昨季のニューカッスルでは27ゴールを記録し、プレミアリーグトップクラスのストライカーとしての地位を確立した。
特に、狭いスペースでの決定力とボックス外からのシュート精度は、リバプールの攻撃バリエーションを大幅に拡張するだろう。
すでにウーゴ・エキティケを獲得しているにも関わらず、スウェーデン代表FWへの熱視線を送り続けるリバプールは、大本命のストライカーをアンフィールドに連れて来れるのだろうか…？