昨夏の移籍マーケットで、唯一の補強となった元ユベントスFWフェデリコ・キエーザ。エジプト代表FWモハメド・サラーの負担軽減のため、右ウィンガーとして活躍が期待されるも、コンディションの維持できずに出場機会はあまり増えなかった。
来夏に開催されるワールドカップにイタリア代表に復帰するためにも、プレー時間の確保を求めており、わずか1年でのイタリア復帰が噂され続けている。軽い怪我でプレシーズンツアーに参加しなかったことも引き金になり、移籍先を模索していると思われていた。
しかし、その実態は違うのかもしれない。イタリア紙『Gazzetta.it』によると、リバプールはキエーザに対して残留を要請しており、移籍市場に出すことを一度も検討していなかったようだ。ただし、アレクサンデル・イサクの加入が実現した場合には、財政状況と選手層のバランスを踏まえて、状況はさらに変わる可能性があるとも付け加えている。
ここ数週間において、リオ・ングモハらの台頭もあって、ウィンガーポジションの競争が激しくなったこともあって、セリエAのインテル・ミラノとナポリが関心を示していた。
ただし、リバプールの今回の手法は、移籍マーケットの最終盤でパニックバイに向かうチームも多い中、最終段階で買い手がより多くの資金を投入する可能性を模索するためにも、売却に向けた動きを活発化させていないとも分析している。
最近になって、エージェントも交えて、元イタリア代表のウィンガーは監督とも話し合ったそうだが、ルイス・ディアスやダルウィン・ヌニェスら前線の選手が退団してしまったこともあり、チームにとって必要不可欠と認識されていることを確認した模様。
とはいえ、移籍市場はまだ2週間以上を残しており、リバプールもニューカッスルからスウェーデン代表の点取り屋をチームに迎え入れる可能性もある。もっと言えば、ベン・ドークにも移籍の噂が出回っている。
今後の残り期間で、誰がアンフィールドにやって来て、誰がアンフィールドを去るのか。フィオレンティーナで頭角を現した快速ウィンガーは今季、どのクラブでプレーすることになるのか、目が離せなそうだ…
