プレミアリーグ開幕週末、ノッティンガム・フォレスト戦でピッチに立ったネイサン・コリンズ。24歳のアイルランド代表センターバックが、ブレントフォードの新たなリーダーとして歩み始めたその瞬間、3つのビッグクラブから熱い視線が送られている。
英『Daily Mail』によると、リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、そしてトッテナムが、このブレントフォードの193cmのディフェンダーに対して同時に関心を示しているようだ。
コリンズは今月初めにキャプテンマークを受け継いだばかりだが、早速QPRとの親善試合で決勝ゴールを決め、すでにリーダーシップが高く評価されている。2023年にウルヴァーハンプトンから移籍して2年が経過した今、絶対的なレギュラーの座を掴んでいる。
3つのビッグクラブがコリンズに熱視線を送る背景には、それぞれ異なる事情がある。リバプールにとって、開幕戦でボーンマスに4-2と勝利したものの露呈した守備の不安定さは深刻な問題。特にフィルジル・ファンダイクが34歳になり、長期的な後継者探しが急務となっている中で、24歳という年齢と既に証明された実力を持つコリンズは理想的なターゲットと言える。
また、ジャレル・クアンサーの退団やジョー・ゴメスのコンディション不調も相まって、センターバックの枚数自体が足りていない。ジョヴァンニ・レオーニを確保したものの、まだまだ未知数な部分も大きく、起用には慎重にならざるを得ない。
マンチェスター・ユナイテッドはすでにブレントフォードからブライアン・ムベウモを獲得したが、センターバックの補強も重要な課題として残っている。ただし、さらなる補強は、既存選手の放出が前提となる可能性が高く、実現には複雑な条件が絡んでくる。
一方、トッテナムの状況は極めて興味深い展開を見せている。トーマス・フランク新監督は昨季までブレントフォードを率いていた人物で、コリンズの能力と人格を誰よりも深く理解している。
フランクにとって、コリンズは理想的な守備の軸となり得る存在だが、前所属クラブに対する敬意と道義的な観点から、積極的なアプローチを控える可能性も十分に考えられる。元教え子への関心を抱きつつも、ブレントフォードとの関係を重視した慎重な姿勢を見せているそうだ。
はたして、プレミアリーグでも実績を積んできたセンターバックは、リバプールやユナイテッド、スパーズにステップアップを果たすのだろうか…?
