パルマから18歳の将来有望株ジョヴァンニ・レオーニを獲得したリバプールだが、センターバック補強の手を緩めていない。クリスタル・パレスでキャプテンマークを巻くイングランド代表DFマルク・グエイ獲得に向けた交渉も実施しているものの、現時点では進展が見られていない。
最大4500万ポンドを求めるパレスに対して、契約が残り1年を切っていることから、リバプールはできる限り安い金額での契約成立を狙っている。両者の間には評価額に差があると見られていたが、移籍市場も終盤に近づき、クラブ間合意に迫っているかもしれない。
英『DaveOCKOP』の独占報道によれば、リバプールは今週中にもクリスタル・パレスの主将グエイの獲得を完了させる意向で、メディカルチェックの段取りまで整えているようだ。また、移籍金は総額4000万ポンドでまとまる可能性が高いとも伝えている。
アルネ・スロット監督は就任初年度からプレミアリーグ制覇という偉業を成し遂げたが、自らの好みのチームに変化させつつも、過密日程を勝ち抜くためのチーム作りに着手。フロリアン・ヴィルツら大物を獲得する一方、ルイス・ディアスら主力を手放した。
ダルウィン・ヌニェス以降、巨額の移籍金を投じた補強を行ってこなかったリバプール。昨夏の移籍市場においては、元イタリア代表FWフェデリコ・キエーザを獲得したのみでマーケットを終えており、さらにアレクサンデル・イサクを獲得してもPSRに抵触しない見込み。
大型補強を敢行するリバプールだが、センターバック陣の世代交代ならびに契約問題への対処は避けられない。フィルジル・ファンダイクももう34歳になり、イブラヒマ・コナテとの契約は2026年6月までに迫っている。
そうした中、ホームグロウン枠も埋められる元チェルシーDFは、その経験からも魅力的なターゲット。レギュラー争いがさらに熾烈になることは必至で、アンフィールドで即戦力を掴むことも夢ではない。
4500万ポンドを支払っても財務的には問題のないリバプールだが、元々評価している金額以上の取引には厳格なクラブで、最後の最後まで妥協するはずもない。一方、パレス側もチェルシーが保有する20%の売却条項も、この移籍劇に影響を与えている。
はたして、リバプールは未来のディフェンスリーダーを手中に収められるのか…?
