ジャレル・クアンサーのバイエル・レバークーゼン移籍に伴い、リバプールはパルマから将来を嘱望される18歳DFジョヴァンニ・レオーニを獲得。イブラヒマ・コナテやフィルジル・ファンダイク、ジョー・ゴメスと実力あるセンターバック陣を抱えているが、補強の手を緩めていない。
その背景には、コナテの契約問題、ファンダイクの年齢、ゴメスの負傷歴と問題は山積。過酷で長いシーズンを乗り切るためにも、リバプールは新たなセンターバックに接触しており、クリスタル・パレスと契約最終年となっているイングランド代表DFマルク・グエイ獲得に迫っている。
しかし、この移籍劇に同じくプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーが強奪を狙ったようだ。ポール・オキーフ記者が報じたところによると、ロンドンのクラブは非常に魅力的なオファーを提示するも、グエイの心はすでにリバプールの虜になっているようだ。
今年の冬にも7000万ポンドとも言われる移籍金でのオファーを提示したトッテナムだが、シーズン途中でキャプテンを失いたくないパレスはそのオファーを拒絶。この夏は事情が異なり、9月1日までに放出し収入を得るか、来夏にフリートランスファーで手放すか決断を迫られている。
リバプールはそのタイミングを狙い、トッテナムのオファーの半額程度での獲得を狙っているものの、今のところパレス側の評価額と少しの開きがあり、交渉は停滞している。
ただし、元チェルシーDFの気持ちはアンフィールドに傾いており、トッテナム同様に関心を示すニューカッスル移籍の可能性もなさそうだ。
リバプールにとって、グエイは的確な補強となることは間違いない。プレミアリーグや国際舞台での経験もあり、最終ラインからのパス出しにも長け、ボールコントロールにも優れる。また、統率力もあり、リーダーとしても期待できる。
また、年齢もまだ25歳。オランダ代表DFの中長期的な後継者としても期待されており、センターバックの左側を担当できる器用さもメリットだ。
はたして、移籍市場の締切が迫る中、リバプールはパレスとクラブ間合意に達し、ロンドンからトップレベルのセンターバックを連れてくることはできるのだろうか…?
