この夏の移籍市場も終盤に近づく中、リバプールはセンターバック陣容の補強に取り組んでいる。パルマで活躍した18歳のイタリアU-19代表DFジョヴァンニ・レオーニ獲得を決め、さらにクリスタル・パレスと契約最終年のイングランド代表DFマルク・グエイにも接触している。
パレス側との評価額に差異があり、リバプールとの交渉がうまく前進していないと報じられる中、海外メディア『The Athletic』のデイビット・オーンスタイン記者は現状を共有したうえで、ロンドンのクラブだけではなく、選手自身にも決断が迫られていると伝えた。
「リバプールは、マルク・グエイに獲得のチャンスを見出し、クリスタル・パレスと交渉を開始したものの、大きく進展していない。」
「主導権はパレス側にある。2026年6月に契約が満了するグエイは、契約延長の意思がないとされており、フリーで失うことを避けたいのであれば、彼を売却せざるを得ない状況だ。」
「しかし、グエイ自身も決断を迫られている。ワールドカップを控えるシーズンに、アンフィールドでレギュラー争いに挑むか、それともパレスでの最後の12ヶ月を過ごし、次の移籍先を慎重に選ぶか。」
「もし今夏グエイがパレスを離れるとすれば、彼の移籍先はリバプール一択。一方で、リバプールはすでに4人のトップクラスのセンターバックを抱えており、もしグエイ獲得に失敗した場合、代わりの選手を探すことはないと見られている。」
25歳のグエイは、クリスタル・パレスで通算157試合8ゴール4アシストを記録。同クラブのディフェンスリーダーとして最終ラインを引っ張り、FAカップ優勝やコミュニティシールドでリバプール撃破にも大きく貢献した。
イングランド代表としても23試合に出場しており、ヨーロッパ大会での経験も豊富。イブラヒマ・コナテの去就問題に加えて、フィルジル・ファンダイクの年齢も相まって、アルネ・スロット体制における長期的な後継者と目されている。
問題はリバプールにおいて、レギュラーの座を確保できるかどうか。コナテが退団しないのであれば、先発の座をファンダイク含めた3選手で争うことになる。フル代表で先発の座を掴むには毎週のプレーが必須で、その安定を捨て、ステップアップを熱望するのだろうか…?
