フロリアン・ヴィルツやジェレミー・フリンポン、ミロシュ・ケルケズ、ウーゴ・エキティケ、ジョヴァンニ・レオーニらを獲得したリバプールは、一気にユルゲン・クロップ政権からアルネ・スロット体制へのチーム作りに舵を切った。
そして、その最前線の最優先ターゲットとされるのが、ニューカッスル・ユナイテッドに所属するスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサク。同クラブでは109試合で62ゴールを決め、代表でも52試合で16ゴールを挙げた点取り屋だが、この夏は移籍を求めて強硬な姿勢を崩していない。
クラブ側に対して、アンフィールド行きを認めるように要求し、先日はSNSで何が起こっているかを発信。それに対して、ニューカッスルも反論の声明文を投稿し、イサク側が訴える移籍の約束は行われていないと主張し、両者の関係は悪化の一途を辿っている。
これに反応したが、リバプール時代にレアル・マドリード行きを求めた元イングランド代表FWマイケル・オーウェン。クラブ側が売却を決めた場合には話題に上がらないのに、選手側が移籍を求めると過剰に世間が反応すると語り、イサクの行動を批判するつもりはないと強調した。
「彼は、自分の手札をすべて明かしたということだ。」
「彼が移籍を望んでいるのは非常に明確。ニューカッスルのファンが彼を許し、忘れることができるかは大きな疑問だね。ニューカッスルで素晴らしい活躍を見せた。彼らはタイトルを獲得し、チャンピオンズリーグにも出場した。」
「彼の声明によれば、自分の役割を十分に果たしたと考えている。そして、以前から交わされていた話し合いの中で、彼はクラブを去ることが “許される” と示唆していたようだ。しかし、ニューカッスルは、その流れに乗るつもりはない。」
「この一連の騒動は興味深い。通常、移籍が成立する際には、クラブが選手に退団を迫る場合がほとんどだ。学校に通っている子供や、その地域に定住した家族のことなど、誰も気にしない。」
「正直なところ、サッカー選手の事情なんて誰も気にしない。しかし、それが逆になると、面白いことに世界中がパニックになり、 “よくも移籍を強行しようとするな” と非難する。」
「ここでイサクを批判するつもりはない。私自身は、彼がとったような行動はしないだろう。しかし、彼がトップレベルを目指す素晴らしい選手であることは理解できるし、熱望している移籍が許されない状況にあることもわかる。」
「選手としてのキャリアは短く、彼は今、おそらく世界最高のチームに加わりたいと願っている。彼の視点から見れば、それは理解できる。ただ、それが世界中のメディアで報じられ、彼の評判という点では、良い方向に向かっていないのが悲しい状況だ。」
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