ドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツの加入を受けて、ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライの存在もあって、攻撃的MFとしての序列が下がったイングランドU-21代表MFハーヴェイ・エリオットは、RBライプツィヒ移籍が近づていると見られた。
しかし、オランダ代表MFシャビ・シモンズのチェルシー行きがなかなか決まらずに、その後任候補として注目するエリオットの去就にも動きが見られなかったが、同じくプレミアリーグのクラブが争奪戦に参戦した模様。
イギリスメディア『Football Insider』によると、イングランド代表MFエベレチ・エゼをアーセナルに売却したクリスタル・パレスが22歳のミッドフィルダーに対して関心を示しており、リバプールと交渉の準備を進めているようだ。
アルネ・スロット監督にとっては、貴重なチームプレーヤーのひとりであることに変わりない。一部の報道によれば、絶対に売却したい選手ではなく、アンフィールドに残留したとしても戦力として数えられているという。
ただし、来夏に迫ったワールドカップに招集されるためには、レギュラーとしてのプレー時間が必要。リバプールではそのほとんどがカップ戦やプレミアリーグでの途中出場に限られる見通しで、ただでさえ群雄割拠のイングランド代表に選出される可能性は低くなる。
RBライプツィヒ移籍には前向きと見られるエリオットだが、パレス加入にポジティブかどうかはわからない。また、エゼは左サイドを主戦場にしており、エリオットは右サイドからゲームを作ることが多く、ポジション的に被っていない。
そのため、直接的な後継者になり得るかは未知数。とはいえ、昨年の夏にドイツに新天地を求めたフランス代表FWマイケル・オリーセの後釜の選手が固定されておらず、右サイドから切り崩す、もしくはチャンスメイクする存在としてでれば、十分に役割を果たせるだろう。
はたして、この夏を通じて退団濃厚と見られたエリオットは大方の予想通り、ブンデスリーガ行きを実現するのか、もしくはイングランド国内で移籍を果たすのか、はたまたアンフィールドで先発の座を争うのか…?
