ユルゲン・クロップ監督がリバプールを率いていた頃、ファビーニョの長期的な後継者として、守備的ミッドフィルダーのポジションにおいて大きな期待を受けたスペイン人MFステファン・バイチェティッチ。
ほっそりとした体躯にも関わらず、ボールを的確に奪える技術を持ち、スペイン人らしくボール運びにも優れる。前線へのパスにも秀でており、そのポテンシャルは疑いの余地はない。しかし、度重なる負傷が成長を妨げた。
昨シーズンには、前半戦をRBザルツブルクで、後半戦を母国ラス・パルマスで過ごした。特にシーズンの後半は目覚ましい活躍を見せ、スロット体制でも活躍が期待されたが、怪我の影響もあってプレシーズンは出番がなかった。
様々なクラブが獲得に関心を示す中、イギリス人スポーツジャーナリスト、ポール・ジョイス氏によると、20歳の守備的MFステファン・バイチェティッチがアンフィールドに残り、オランダ人指揮官のもとで成長を狙っていると伝えた。
「ステファン・バイチェティッチはリバプールに残留し、アルネ・スロット監督とコーチングスタッフのもとでさらなる成長を目指すようだ。」
「タイラー・モートンがリヨンへ、ジェームズ・マコーネルがアヤックスへローン移籍する見込みの中、リバプールはバイチェティッチの残留を望んでいる。」
「昨シーズン、ラス・パルマスへのローン移籍で得た経験を、今シーズンに活かしていくことを期待している。」
「また、バイチェティッチはUEFAの大会におけるホームグロウン選手枠にも含まれるため、その点でもクラブにとって貴重な存在となる。」
Stefan Bajcetic set to stay at Liverpool and work with Arne Slot and coaching staff on continued development.
— paul joyce (@_pauljoyce) August 27, 2025
Tyler Morton’s move to Lyon, and with James McConnell set to join Ajax on loan, means Liverpool want Bajcetic to remain at club and build on his performances while on…
問題は出場機会が限定的となることだ。ライアン・フラーフェンベルフやアレクシス・マック・アリスター、カーティス・ジョーンズ、ドミニク・ソボスライ、遠藤航ら熾烈な競争を繰り広げる中盤において、カップ戦ですらプレー時間を得るのは難しい。
選手のキャリアだけを考えると、移籍した方が良いが、HG枠を補うためにもバイチェティッチの存在は欠かせない。はたして、20歳MFの去就は報道の通り、リバプールにあるのだろうか…?
