2015年10月にアンフィールドに舞い降りたユルゲン・クロップ監督は、チームを作り替えた。常にタイトル争いに加われるチームに変貌を遂げると、チャンピオンズリーグ決勝には2度も進出し、トッテナム・ホットスパーとの一戦を制し、ビッグイヤーも掲げた。
ボルシア・ドルトムントでも輝かしい歴史を刻み、リバプールでもレジェンドになったドイツ人指揮官の後を引き継いだのが、メガクラブを率いた経験のないアルネ・スロット監督。当初は経験のなさから心配される声も多かったが、プレミアリーグ制覇という偉業でその声を黙らせた。
新シーズンに向けて、大型補強を敢行するリバプール。クロップ時代からコーチだけではなく、若手も含めて選手も入れ替え始めている中、2018年からアンフィールドのゴールマウスを守るブラジル代表GKアリソン・ベッカーが、クロップからスロットへの変遷を辿った。
「リバプールに長くいることで、2人の異なる監督の下でプレーすることができた。」
「ひとりはこのクラブで歴史を作り、サポーターや今ここにいる選手たちのメンタリティすら変えた。ユルゲン(・クロップ)はそれが本当に上手かったし、彼と一緒に働く機会があったことを心から嬉しく思っている。」
「でも、彼が去った後、アルネ・スロットが来た。トップレベルの監督が去ると、新しい監督の下では苦労するだろうと思うものだ。でも、アルネは違った。」
「彼は本当に賢い監督だと思う。ユルゲンと似たような考え方を持っているが、マネジメントのスタイルは違う。本当に賢くて、知性があり、ゲームをよく理解している。それに、選手たちの最高のクオリティを引き出すことができると思う。」
「新しい監督の下で迎えた最初のシーズンで、僕たちが成功という形でスタートできたのは本当に重要だった。そして、彼がリバプールにふさわしい基準を持っていることも分かった。なぜなら、僕たちがここで望んでいるのは、まさにそれだからだ。」
「僕たちはタイトルをかけて戦い続けたい。本当に良いレベル、本当に高いレベルでプレーし続けたい。そして、アルネは僕たちにそれを成し遂げさせてくれる。僕にとっては本当に重要なことだ。」
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