移籍期限が迫り来る中、プレミアリーグ王者リバプールによるアレクサンデル・イサク獲得劇が決定的な転換点を迎えている。ニューカッスル・ユナイテッドがシュトゥットガルトからドイツ代表FWニック・ウォルトメイドの獲得に近づいたことで、交渉の扉が開かれつつある。
リバプールは1億1000万ポンドのオファーを提示済みだが、ニューカッスルは速攻で拒否。それでも、スウェーデン代表の点取り屋はセント・ジェームズ・パークでプレーすることを拒み続けており、会長の説得にも全く気持ちは変わっていない。
アンフィールド行きを熱望し、それを実現するためにイサクは強硬な姿勢を続けている。英『The Telegraph』によると、ドイツ代表FWの移籍によって、イサクのリバプール加入は過去24時間でさらに現実味を帯びてきたと報じ、最大1億3000万ポンドまで引き上げたオファーを準備しているようだ。
リバプールにとって、元レアル・ソシエダのフォワードは夢のターゲット。この夏のみならず、長年追い続けてきたが、その夢の実現まであと一歩まで来ている。イサク本人との個人条件はすでに合意済みで、残る課題は移籍金の最終的な合意のみ。
ニューカッスルはウォルテマーデに加え、退団したカラム・ウィルソンの後任として、ブレントフォードのヨアネ・ウィサとウルヴァーハンプトンのヨルゲン・ストランド・ラーセンにも注目しているが、いずれもオファーはうまくいっていない。
エディ・ハウ監督が、フォワードを2枚確保できない段階で、チームのエース放出に首を縦に振るかはわからない。それでも、アレクサンデル・イサク本人の移籍への決意に揺らぎはない。ニューカッスル首脳陣との自宅会談でも、リバプール移籍への強い意向を表明したと言われる。
新契約にまつわる約束を破ったとして、ニューカッスルに拒否反応を示すイサク。約束など存在しないとその主張を跳ね除けるイングランド北部のクラブ。両者の溝は深まるばかりで、チーム内に不満分子を維持するのは運営における悪影響でしかない。
はたして、リバプールとイサクは相思相愛の移籍劇を現実のものにできるのだろうか…?
