18歳DFジョヴァンニ・レオーニをパルマから引き抜いたリバプールは、さらなるセンターバック陣の強化を狙っている。そのターゲットは、クリスタル・パレスに所属するイングランド代表DFマルク・グエイだ。
プレミアリーグで134試合に出場し、昨季はFAカップ制覇に大きく貢献。2022年にデビューしたイングランド代表でもEUROで決勝の舞台を経験するなど、クラブレベルでも、代表レベルでも大舞台でピッチに立ってきた。
オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクの年齢も上がり、イブラヒマ・コナテも契約問題で揺れる中、即戦力の25歳センターバックは理想的な補強になり得る。また、パレスとの契約が2026年6月までと迫っている点も、リバプールにとっては魅力的なポイントだ。
海外メディア『The Athletic』によると、リバプールは今夏を通して狙っていたグエイ獲得に向けて本腰を入れ、3500万ポンドのオファーを提示したようだ。このオファーは移籍金のみで、アドオンなどこれ以上の追加支払いは含まれていない。
残り1年のキャプテンに対しては破格の金額とも言える内容だが、パレスのオリバー・グラスナー監督は、移籍市場の終盤ということもあり、グエイ退団は望んでいない。後釜も確保できておらず、エベレチ・エゼに続き、主力を手放すのは避けたい。
しかし、来年夏にフリーで彼を失うことをクラブは望んでいない。同選手は契約更新をしないとの意思を明確にしており、今夏で売却しない判断をする場合には、リバプールは来夏に向けて移籍金なしの取引を狙っている。
一方で、グエイにとってはプレー時間という観点からは残留が好ましい。ファンダイクやコナテ、レオーニ、ゴメスとセンターバックの陣容はそれでも強固で、遠藤航やライアン・フラーフェンベルフらも最終ラインでプレーできないことはない。
いずれにしても、リバプールからのオファーに対して、パレス側からまだ返答ない。はたして、移籍マーケットの期日が迫る中、グエイはロンドンからリバプールに渡ることになるのだろうか…?
