ニューカッスル・ユナイテッドとの関係が底辺まで落ちていたスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクは、今夏の移籍市場が閉まる直前に念願だったリバプール移籍を果たし、プレミアリーグ王者に仲間入りした。
時を同じくして、アンフィールド行きが迫っていたのが、クリスタル・パレスのイングランド代表DFマルク・グエイ。オリバー・グラスナー監督は元々放出には否定的だったが、スティーブ・パリッシュ会長は移籍期限ギリギリでリバプールからの3500万ポンドのオファーをしぶしぶ受け入れた。
グエイ本人はロンドンでメディカルチェックを済まし、必要となる書類の提出も完了。リバプール移籍を待つばかりで、プライベートジェットも手配済みだったが、事態は急変。ブライトンDFイゴールが、クリスタル・パレスへのローン移籍ではなく、ウェストハム・ユナイテッド移籍を決断。
さらに、今回の移籍が阻止された背景にはグラスナー監督の存在がある。イギリス紙『The Guardian』によると、同監督は自身の進退を引き合いに出し、25歳のセンターバックを売却した場合には職を辞すると半ば脅しのような介入もあり、アンフィールド行きは実現しなかったようだ。
2026年6月にはパレスとの契約も切れ、フリートランスファーで移籍ができるようになるイングランド代表DFは、今回の一件に失望を隠し切れない。イサクとは異なり、不満や移籍希望を出さずに淡々とプレーしてきただけに、チームメイトたちも今回の移籍が成立しなかったことに動揺しているとも報じている。
同紙によると、怒り心頭のグエイはキャプテンマークの返還も検討しているという。加えて、間もなく声明を発表する予定とも伝えており、パレスとグエイの関係性は悪化したことは確実で、来年1月の移籍マーケットでふたたぶ獲得を試みる可能性もあるそうだ。
なお、フリートランスファーになれば、契約を巡る争奪戦は激化すること間違いない。海外クラブとプレ契約を結べ、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、ユベントスが関心を示している。
はたして、グエイの未来はどうなってしまうのだろうか…?
