今夏の移籍マーケットが閉じる直前、クリスタル・パレスでキャプテンマークを巻くイングランド代表DFマルク・グエイは、メディカルまで済まして、リバプール移籍を待っていた。しかし、代役を確保できずに、移籍劇は頓挫した。
パレスとの契約更新しない見通しの25歳のセンターバックは、来年の夏にフリートランスファーとなる。イブラヒマ・コナテの去就が依然として不透明なリバプールは、統率力もあるグエイ獲得を狙っており、移籍金をかけずにトップレベルのディフェンダーをチームに迎え入れたいところ。
サッカージャーナリストのピーター・オルーク氏は、グエイを巡る争奪戦は熾烈を極めると発言しつつも、リバプールは獲得に自信をのぞかせていると語った。また、すでに選手側と交渉を進めており、他クラブを出し抜く要素になり得るとも伝えた。
「もしグエイが契約満了でフリーエージェントになった場合、獲得競争は激化するだろう。」
「最高の条件を提示できるクラブがどこになるか次第だが、リバプールは、グエイがフリーでの移籍を模索した場合でも、獲得に自信を持っているようだ。」
「リバプールは今夏の移籍市場において獲得に迫りながらも、交渉が破談になった経緯もあり、来夏まで待ってふたたび獲得に乗り出す可能性が高い。」
「プレミアリーグで実績があり、イングランド代表でもある彼をフリーで獲得できるチャンスは多くのクラブにとって大きな魅力であり、ヨーロッパ中のクラブが注目している。」
「現状は激しい争奪戦が予想されるが、リバプールはすでに水面下で交渉を進めており、それが契約成立へのアドバンテージとなることを期待している。」
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リバプールにとって、オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクの年齢もあって、センターバックの中心になれる人材を求めている。もしもグエイが加わっていれば、ジョー・ゴメスも売却対象になっていた背景を考えると、長期的なプランに入っているとは言い難い。
コナテと契約更新ができれば最高だが、レアル・マドリードに気持ちが傾いている印象も受ける。現時点で長期計画に含まれているのは、18歳のイタリア代表DFジョヴァンニ・レオーニのみと、センターバック陣の強化は至上命題だ。
はたして、リバプールはパレスからイングランド代表のセンターバックを引き抜き、最終ラインの強化を果たせるだろうか…?
