ハル・シティから加入し、ユルゲン・クロップ政権で世界でも屈指の左サイドバックに成長したスコットランド代表DFアンディ・ロバートソン。しかしながら、昨シーズンは年齢の影響もあり、パフォーマンスの低下が見受けられた。
すでに31歳になり、アップダウンも激しいサイドバックとしてのキャリアは終盤に近づいていることもあって、リバプールは長期的な後継者を確保。ボーンマスから21歳DFミロシュ・ケルケズを迎え入れると、ここまでのプレミアリーグではケルケズがスタメン出場を続けている。
ただし、アルネ・スロット監督のロバートソンへの信頼が薄れたわけではない。副キャプテンに任命するなどキャプテンシーを評価しており、今夏の移籍マーケットにおいてはアトレティコ・マドリードからの関心も一蹴していた。
ボーンマスでの2年間で着実に評価を高め、21歳ながらもハンガリー代表経験も豊富な若き左再度バックだが、数々のタイトルを勝ち取ってきたスコットランド代表のキャプテンとの関係は良好であると語り、健全なポジション争いを繰り広げていると明かした。
「僕たちの関係は本当に良好だよ。」
「試合前、彼は僕を励ましてくれた。 “ピッチに出て、昨シーズンやっていたことをやれ” ってね。」
「そうやって、少し背中を押してくれたんだ。そして試合後には、おめでとうと言ってくれて、 “この調子で頑張れ” と言ってくれた。」
「僕たちは良い関係だ。彼は素晴らしいことを成し遂げ、すべてを勝ち取ったレジェンドであり、今もなおクオリティを持っている。彼がここにいないわけじゃなく、チームの一員だ。ここはリバプール、僕たちは競争しているんだ。」
「彼が僕をプッシュし、僕が彼をプッシュする。このようなビッグクラブでは、それが重要なことだと思う。」
Liverpool Echo
ボーンマス時代には常に高い位置をキープし、左サイドをアップダウンし続けていた印象もあるケルケズだが、リバプールではバランスを取る試合も少なくない。ジェレミー・フリンポンやコナー・ブラッドリーも攻撃的なサイドバックであり、スロット監督のもとで新たなプレーを取り入れている。
あまり知名度が高いわけではなかった状態から、一気に世界でもトップレベルどころか、リバプールの歴史でも有数のサイドバックとして認識されるロバートソンを引き継ぎ、ケルケズもその流れを受け継げられるだろうか…?
