ハル・シティから加入して以来、左サイドバックの新たな像を作ってきたスコットランド代表DFアンディ・ロバートソン。アンフィールドの歴史を見てもトップランクのサイドバックとして名を馳せ、高いリーダーシップでチームを引っ張る。
しかし、スコットランド代表のキャプテンもいまや31歳。頻繁にアップダウンを求められるサイドバックにとっては身体的な衰えは致命傷で、昨シーズンは年齢による衰えを感じさせるようなパフォーマンスが続いた。
この夏の移籍マーケットにおいて、リバプールは長期的な後継者としてハンガリー代表DFミロシュ・ケルケズを獲得。今シーズンは元ボーンマスDFが先発する試合が多く、アルネ・スロット監督の優先順位は明確と言って過言ではない。
出番の減少が見込まれた今夏には、ロバートソンに退団の可能性が持ち上がった。ディエゴ・シメオネ監督が高く評価していることから、アトレティコ・マドリード移籍の噂が取り沙汰されたが、ロバートソンの精神力や経験値を失いたくないリバプールにとって、ベテランDFの退団は現実的ではなかった。
スペイン紙『Fichajes』によると、アトレティコ・マドリードはそれでも諦めておらず、フリートランスファーとなる来年の夏を見据えて、移籍金なしでスコットランド代表の左サイドバック獲得を狙っているようだ。
現時点で、リバプールがロバートソンとの契約更新に躍起になっているとの情報は入ってきておらず、出場試合の減少も相まって、2026年での退団もあり得る。かつてのサイドバックの相棒、トレント・アレクサンダー=アーノルドを追う形で、マドリード行きを決断するかもしれない。
その場合、リバプールは新たなサイドバックを獲得しなければならない。もしくは、ローマにレンタルで出しているギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスを控えとして置いておくかの判断が迫られる。
ケルケズに競争相手を見つける場合には、ツィミカスだと十分と言えない可能性もあるため、来シーズンに向けたリバプールの動きにも注目が集まるだろう。
はたして、2017年からアンフィールドで活躍を続けるロバートソンは、今季限りでリバプールを去ることになるのか…?
