この夏の移籍マーケットにおいて、マンチェスター・ユナイテッドからの熱視線が送られていたブライトンの21歳MFカルロス・バレバ。所属クラブに売却の意思がなく、移籍劇は実現しなかったが、来年の夏での獲得を狙っている。
今季も中盤のレギュラーをカメルーン代表MFは、ここまでプレミアリーグで4試合にスタメン出場。抜群の運動神経とフィジカルで中核として機能しており、ルベン・アモリム監督のもとで苦悩するユナイテッドにとっては喉から手が出るほどに欲しい人材。
しかし、事態はそう簡単ではないようだ。イギリスメディア『TEAMtalk』が報じた内容によると、リバプールもブライトンMFに対して関心を示しており、来夏の移籍市場において火花を散らす可能性があるという。
現時点ではミッドフィルダーを補強するか検討中とも伝えており、もしも中盤に新戦力を迎え入れる場合にのみ獲得に動き出す見込み。また、その場合に備えて、シーズンを通してバレバのプレーぶりをすスカウティングするとも報じている。
この夏にアタッカー陣を刷新し、来年にはセンターバック陣の刷新に力を入れる可能性の高いリバプール。エジプト代表FWモハメド・サラーの後継者問題も燻っているが、今のところは中盤は充実しており、トレイ・ナイオニら若手も台頭しているため、信用性には乏しい。
しかし、オランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフの代役は必要不可欠。昨シーズンから覚醒を続ける23歳MFの替えが効かず、負担が大きくなっている。日本代表MF遠藤航はスタメンとしては捉えられておらず、昨季同様に終盤での投入要因だろう。
とはいえ、ブライトンMFがリバプールのプレースタイルに合うかどうかは未知数。また、クリスタル・パレスMFアダム・ウォートンらもターゲットとして浮上しており、誰が優先されるのかは気がかりだ。
いずれにしても、リバプールがミッドフィルダーの補強に着手するのかが疑問。それに、モイセス・カイセドの移籍を参考にした価格設定を行うブライトンの強気の姿勢も相まって、2年連続で大型補強を敢行するのはあまり現実的ではない。
はたしてマージーサイドのクラブは、長年のライバルとの争奪戦を展開し、カメルーン代表MF獲得に乗り出すのだろうか…?
