リバプールのアカデミーで育ち、トップチームまで上り詰めたジャレル・クアンサー。ユルゲン・クロップの最終年に頭角を現した若手センターバックは、フィルジル・ファンダイクやイブラヒマ・コナテに並び、3番手として活躍した。
ところが、アルネ・スロット政権では序列が下がった。本人のパフォーマンスも前年ほどまで上がらずに、出場機会を求めて、元イングランドU-21代表DFはバイエル・レバークーゼンに移籍。ブンデスリーガでさらなる成長を誓った。
世界でもトップレベルのディフェンダーが集うリバプールでは様々なアドバイスを得られていたと明かした22歳のセンターバックだが、今後の自分のためにも毎週のようにプレーできる環境が必要不可欠であるとの結論に至ったと、ブンデスリーガ移籍の理由を語った。
「僕はただ、成長し続けたかった。若いセンターバックとして、上達するには試合が必要だからね。」
「もちろん、僕は当時リバプールにいた周りの最高の選手たちから学んできた。それが僕のキャリアにとって非常に良いことだったのは間違いない。」
「だけど、キャリアのこの段階で、僕は22歳から23歳になろうとしていて、最終的に自分が望む場所に到達するためには、何百試合もの試合経験が必要になるだろう。」
エリック・テン・ハフが電撃解任されたレバークーゼンは、6試合を終えた時点で5位に付けている。そんなチームにおいて、クアンサーはフル出場を続けている。国内リーグに留まらず、チャンピオンズリーグでもスタメンを張っており、希望の通りの出番を得ている。
ポテンシャルは高く、継続的に良いパフォーマンスを披露できれば、イングランド代表のレギュラーにも定着できるだけの能力を持つ。現代的なセンターバックに必要となる技術や身体能力も持ち合わせており、今後の成長が楽しみだ。
そして、成長した姿をふたたびアンフィールドの地で示す未来があることを願っている…
