フラムのブラジル人FWケビンに対して、リバプールがスカウトを送り込む!?

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フラムのブラジル人FWケビンに対して、リバプールがスカウトを送り込む!? 移籍

アンフィールドに吹き荒れる変革の風は、もはや止まらない。ユルゲン・クロップが魂を込めた「ヘビーメタル」の時代は終わりを告げ、アルネ・スロットというオランダ人戦術家が、より構造的で洗練された “ポジショナルプレー” の設計図を描き始めた。

ただし、その理想がうまく機能しているとは言い難い。プレミアリーグ開幕からギリギリで勝利を収めてきたリバプールだったが、エバートン戦を最後に4連敗を喫した。カラバオカップでも敗退が決定。前節のアストン・ヴィラ戦で久しぶりの白星を挙げたが、大型補強で獲得した新戦力はまだまだ馴染めていない。

中でも、モハメド・サラーの衰えが目立ち始めており、守備負担を軽減されていることからチーム全体のバランスも崩れている。ヴィラ戦こそドミニク・ソボスライが昨年同様の脅威的なスタミナでカバーしたが、フロリアン・ヴィルツを中盤に組み込んだ戦術は機能しているとは言い難い。

ただし、リバプールはサラーの後継者探しには躍起だ。バイエルン・ミュンヘンFWマイケル・オリーセやボーンマスFWアントワーヌ・セメニョらがターゲットに挙げられる中、今季からフラムに加入したばかりの22歳ブラジル人ウィンガー、ケビンの名前が浮かび上がっている。

イギリスメディア『Football Insider』が報じたところによれば、クラブは来年以降の攻撃陣の刷新を見据え、ケビンを最上位ターゲットとしてリストアップしているようだ。

さらに決定的なのは、チーフスカウトのバリー・ハンターが、フラムがウルブズを3-0で打ち破った試合に、ケビンを視察するためにクレイヴン・コテージへ出向いたという事実。この行動は、クラブの関心が具体的な獲得への強い意志を伴っていること表している。

アルネ・スロット監督の戦術哲学は、一見するとボール保持を重視する現代的なスタイルだが、その根底には常に「ゴールへの最短距離」を追求する「縦への速さ」が流れている。4-2-3-1や4-3-3を基本とし、クロップ時代から受け継いだ高い位置でのボール奪取を維持しつつ、攻撃時にはサイドバックを内側に絞らせ、中央の密度を高める。

この戦術的配置が、ウィンガーであるケビンに広大なスペースと決定的な役割を与える。スロット監督が、得点に繋がる最も効果的な手段として裏抜けとマイナスのクロスを挙げていることは、彼の戦術の核心を突いている。

最大の武器は、圧倒的な加速力と、プレミアリーグの屈強なDFを翻弄する卓越したドリブル技術。サイドでボールを持つと、迷いなく相手DFに仕掛け、一瞬の爆発で置き去りにする。加えて、ボールを持っていない時の動き、すなわちオフ・ザ・ボールの質の高さも健在だ。

だたし、懸念材料も多い。今シーズンでプレミアリーグに出場しているとは言えども、その大部分が途中からの投入。リーグ戦におけるスタメン出場は1試合に留まっており、イングランドサッカーに馴染んでいるとは断言できない。

22歳という年齢は魅力的で、今後数年間でトッププレーヤーに変貌する可能性はあるが、エジプシャン・キングの直接的な後継者として淡い希望に賭けるのではなく、オリーセやセメニョら実績のある選手に触手を伸ばすのが現実的な路線と言える。

はたして、リバプールはサラーの後任という非常に難しい問題の解決策として、フラムでプレーするブラジル人ウィンガーに白羽の矢を立てるのだろうか…?

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