リバプールはプレミアリーグのタイトルレースを激しく戦い抜いているが、真の覇権奪還には、守備の核となるポジションの未来を確保することが不可欠。長年にわたり鉄壁を築いてきたディフェンスラインの世代交代は、もはや待ったなしの最重要課題としてクラブのテーブルに載っている。
そんな中、リバプールファンを熱狂させるニュースが飛び込んできた。クリスタル・パレスに所属するイングランド代表センターバック、マルク・グエイ獲得が、現実味を帯びてきた。
英『The Daily Mail』ルイス・スティール記者が報じたところによると、グエイは来夏の移籍に向けて、すでにリバプールへの加入に口頭で合意したという。さらに、地元メディアは、クラブのオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)が、この取引の完了に強い確信を抱いているとも伝えている。
サウサンプトンから加入以来、絶大なるリーダーシップと鉄壁のディフェンスで、最終ラインを引っ張り続けてきたオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクはすでに34歳。キャリアも終盤に近づいており、後継者探しは乗り越えなければならない。
イングランド代表でも活躍する25歳のセンターバックは、リバプールにとって理想的なターゲット。プレミアリーグでの経験が豊富なだけではなく、最終ラインの統率力にも優れ、単純な守備力も兼ね備えている。さらにフリートランスファーで獲得できるのは、財政面で文句のない補強となる。
驚異的な安定感を持つパレスのキャプテンのタックル成功率は常にリーグ上位に位置し、一対一の状況で相手アタッカーを封じ込める能力は群を抜いている。相手の動きを先読みする高い戦術眼と、冷静な判断力もあり、トップレベルのクラブで挑戦するにも適切なタイミングと言える。
ファン・ダイクの隣でプレーすることで、その経験とリーダーシップを直接吸収し、将来的にリバプールの守備陣を統率する真のリーダーへと成長するポテンシャルを秘めている。また、守備陣の競争を激化させ、チーム全体のレベルを一段階引き上げる起爆剤となるはずだ。
イブラヒマ・コナテにも契約満了に伴う退団の噂が飛び交い、ジョー・ゴメスも負傷癖から抜け出せず、ACミラン行きも近づいていただけに、アンフィールドでの未来は決して長くないのかもしれない。
もしもグエイをフリーで獲得できれば、リバプールは予算をもう一人にセンターバック確保にも分配でき、万が一にもコナテとゴメスの両選手が退団してしまった場合にも備えられる。
この夏に攻撃陣の大幅なテコ入れを行ったリバプールは、最優先ターゲットであるマルク・グエイを来夏アンフィールドに連れてくることができるのだろうか…?
