バイエルン・ミュンヘンに所属するフランス代表DFダヨ・ウパメカノの名前がアンフィールドのターゲットリストに浮上したことは、多くのファンを熱狂させた。現行契約が来年(2026年6月)に満了を迎え、フリートランスファーの可能性が囁かれていたからだ。
フィルジル・ファンダイクが34歳を迎え、新たなディフェンスリーダーを求めるリバプールは、イブラヒマ・コナテの契約問題やジョー・ゴメスの去就も不透明な中、アルネ・スロット体制で最終ラインの刷新が待ち受けている。
クリスタル・パレスのイングランド代表DFマルク・グエイとともに、ウパメカノへの関心も噂されてきたリバプールだが、その夢は断念せざるを得ない可能性が生じてきた。
ドイツの移籍市場に詳しいクリスティアン・ファルク氏が独『CFBayernInsider』で報じたのは、ウパメカノがリバプールへの移籍に全く関心を示しておらず、彼の視線はすでにバイエルンでの契約延長、あるいはレアル・マドリードやパリ・サンジェルマンといった欧州の超名門クラブに向けられているというものだった。
この “No” という意思表示は、リバプールが直面するセンターバック戦略の難題を、白日の下に晒した。これが事実だとして、バイエルンからの引き抜きが不可能となり、この夏に加入直前まで至ったグエイへのさらなるプッシュが予想される。
他にも、様々なセンターバックへの関心が報じられるリバプールだが、現時点で具体的なものはグエイくらい。最終ラインを統率できる能力を持ち、プレミアリーグでの実績も十分なセンターバックは、ファンダイクの後釜としても理想的なターゲットと言える。
もしもイングランド代表DFまで逃してしまうと大きすぎる痛手になり得る。調子の上がらないリバプールだが、依然としてアンフィールドでのプレーを希望しているとの最新情報も出回っており、センターバック陣の刷新に大きな一歩を踏み出せそうだ。
ウパメカノの決断は残念だが、こうしたことはよくあること。大本命でもなかったことから深手にこそならないが、グエイに加えてさらなる補強を狙う中、フリートランスファーで獲得ができないことはお財布に影響がでるかもしれない…
