リバプールで苦境のキエーザにセリエA復帰の噂!ローマとナポリが冬の移籍市場での獲得に関心か?

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リバプールで苦境のキエーザにセリエA復帰の噂!ローマとナポリが冬の移籍市場での獲得に関心か? 移籍

かつてはフィオレンティーナやユベントスで活躍したものの、当時の監督の構想から外れたことで格安でリバプールに移籍した元イタリア代表FWフェデリコ・キエーザ。加入初年度はコンディション不調が続き、モハメド・サラーらフォワード陣の牙城を崩せずに終わった。

2シーズン目に入った今季もレギュラーの座を得るどころか、アルネ・スロット監督からの信頼を勝ち取るに至っていない。この夏の移籍マーケットにおいてもアンフィールドからの脱出が頻繁に報じられたが、ついのその時が来たのかもしれない。

イタリアメディア『Tutto Mercato Web』の報じた内容によれば、ASローマとナポリというセリエAの両クラブが、この28歳のスピードスター獲得に向けて、水面下で具体的な動きを見せているようだ。

どちらのクラブも冬の移籍市場で攻撃陣の刷新を急いでおり、キエーザをその最重要ターゲットに据えた。リバプールでの彼のキャリアが、重大な岐路に立たされていることを示していると言って問題ないだろう。

キエーザの才能に疑いの余地はない。爆発的な加速力、鋭いドリブル、そして右サイドから切り込んで放つ正確無比なシュートは、世界最高峰のレベルにある。しかし、リバプール、特にアルネ・スロット新監督が志向する戦術的な枠組みの中で、彼の個性が完全に調和しているとは言い難い。

スロット監督のフットボールは、ボール保持と連動性を重視し、ウインガーには突破力だけでなく、緻密なポジショニングと守備への献身を要求する。キエーザは、サンダーランド戦での劇的なゴールラインクリアに見られるように、献身性自体は持ち合わせている。

だが、彼の真骨頂は、相手の守備ブロックが整う前に、一瞬の隙を突いて仕掛けるカウンターアタックにある。組織的な崩しよりも、個の閃きと爆発力に依存する彼のプレースタイルは、時にチーム全体の流動性を阻害する異物として映ってしまう。

さらに、右ウイングには絶対的な地位を確立しているモハメド・サラーがおり、イサクやエキティケの存在もまた出場機会を減らしている原因だ。セカンドトップなどでの起用も試されたが、いずれも輝いているとは言い難い。

この苦境は、彼がイタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の招集を辞退したという事実からも読み取れる。自身のコンディションとクラブでの立場を最優先し、アンフィールドでの戦いに集中する道を選んだ。

この決断は、彼が抱えるフラストレーションと、現状を打破したいという強い意志の表れだ。リバプールが彼に投じた移籍金を考えれば、クラブ側も彼の真価を引き出す義務がある。しかし、冬の移籍市場が迫る中、このまま飼い殺しにするのか、それともイタリアからの熱烈なオファーを受け入れるのか、クラブの判断が注目される。

とはいえ、サラーの去就は不透明になりつつある。アルネ・スロット監督との関係悪化により、サウジアラビアやアメリカ行きの可能性が高まっている。また、噂によるとバルセロナやレアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンにも代理人が売り込んだとも。

そうした状況下において、キエーザをこのタイミングで手放すのは得策ではない。それにアフリカン・ネーションズカップも控える中、前線の枚数を少しでも減らさないようにしなければ、多忙な日程をこなせるわけもない。

現時点ではキエーザがイタリアに戻るとは思えないが、はたして…?

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