冬の移籍市場が解き放つ熱狂は、時にクラブの未来を左右する劇薬となる。そして今、リバプールは、その薬を必要とする緊急事態に直面している。絶対的なエースであるモハメド・サラーがクラブに対する厳しい発言を理由に一時的にチームを離脱しながらも復帰した矢先、トッテナム・ホットスパー戦で先制ゴールを挙げたスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクに長期離脱の可能性が出ている。
この危機的状況下で、リバプールが緊急補強を実施するかもしれない。英『Sky Sports』のライアル・トーマス氏によると、アントワーヌ・セメンヨョの去就は極めて均衡した状況にあり、マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティが獲得レースで最前線を走っているようだ。
しかし、イサクの負傷という予期せぬ事態が、これまでも関心を示し続けてきたリバプールをこの熾烈な争奪戦へと本格的に参入す可能性を示唆している。
Antoine Semenyo could make decision on his future today with situation acutely in balance; #ManUtd + #ManCity are neck-and-neck and ahead of others in process, but #Liverpoolfc remain interested and considering options in wake of Isak’s injury. More on @SkySportsNews Transfer… pic.twitter.com/77qxOi6iYi
— Lyall Thomas (@SkySportsLyall) December 22, 2025
リバプールの攻撃陣は、イサクの負傷によって深刻なオプション不足に陥っている。アルネ・スロット監督は、サラーのアフリカ・ネイションズカップ参加とイサクの離脱という二重の痛手を負い、アタッカー陣のを迫られている。
こうした背景があるからこそ、セメニョ獲得の緊急性は高まるばかり。セメンヨには6500万ユーロのリリース条項が設定されており、その期限は1月10日に迫っている。この金額は、現在の市場価値とセメニョのポテンシャルを鑑みれば、決して高すぎるものではない。
圧倒的なフィジカルとスピードを武器に、プレミアリーグの屈強なディフェンダーたちを相手に一歩も引かない。特に、相手最終ラインの裏を突き、一瞬で決定機を作り出す閃光のような加速力は、リバプールのカウンターアタック戦術において、失われたピースを埋める存在となり得る。
左のみならず、右でもプレーできる柔軟性も監督にとっては貴重な能力だ。試合終盤まで走り続けられる体力も持ち味で、エジプシャン・キングの高齢化で失われていたバランスを取り戻すための戦力にもなり得る。
一部報道ではアンフィールドでのプレーを第一優先にしているとも言われるガーナ代表ウィンガーだが、リバプールが静観している間にマンチェスター勢がリードを奪っている。とはいえ、選手の希望ほど大きなファクターはなく、どのクラブにも対等なリリース条項がまだまだ先の予測を難しくする。
はたして、リバプールはセメンヨ獲得に本腰を入れるのか、もしくはマンチェスターで水色か赤色のユニフォームを着ることになるのだろうか…?
