アンフィールドを舞台に数々のゴールを決めてきたエジプト代表FWモハメド・サラーの境遇が不透明になっている。年齢は33歳になり、フィジカル的な衰えは否めない。今シーズンはゴールやアシストも減少しており、ベンチに座る時間が増えた。
レギュラーでプレーできない日々に不満を抱えたエジプシャン・キングはメディアにクラブとしては許容できない発言を行った。その直後にチームへの帯同を禁止されると、チャンピオンズリーグのインテル・ミラノ戦は家で待機していた。
ただし、アルネ・スロット監督との話し合いで関係は回復したと言われるものの、絶対的なエースではなくなった事実は変わらない。ピッチでのプレー時間を求める同選手に対しては、サウジアラビアから熱視線が届いており、リバプールは後継者探しに本腰を入れる時期が来た。
リバプール専門ニュースサイト『Anfield Index』によると、リバプールはボルシア・ドルトムントで活躍する23歳FWカリム・アデイェミの代理人と接触したと報じ、さらに獲得がわずか2000万ポンドで可能になるという楽観的な見通しを伝えた。
一方で、フレイザー・フレッチャー記者が報じた内容によれば、ドルトムント側はアデイェミの放出に最低でも7000万ユーロを要求すると見られており、その移籍金には大幅な乖離が発生している。
とはいえ、今シーズン22試合で6ゴール3アシストを記録している23歳の快速アタッカーが2000万ポンドというのはあまりにも安い。リリース条項が設定されているならば理解できるが、そんな金額でドルトムントが契約を結ぶとも思えず、7000万ユーロに近しい金額を用意しなければならない。
左右のウイング、あるいはセンターフォワードとしてドルトムントの攻撃を牽引し、その爆発的な加速力は対戦相手の守備陣に常に脅威を与え続けている。契約は2027年夏まで残っており、クラブは契約延長を望むが、交渉は停滞したまま。この膠着状態が、リバプールにとって交渉の隙を生み出している。
しかし、ドルトムントが強硬な姿勢を崩さないのは、リバプール以外にもアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドといったプレミアリーグの強豪が、このドイツのアタッカーを狙っているとの報道も流れているのが背景にある。
戦力としては貴重な存在になり得るが、問題はサラーという偉大な選手の後任としては物足りない。全く同じレベルのウィンガー確保は難しいものの、得点力やアシスト能力を踏まえると、アデイェミのパフォーマンスは非常に不安定だ。
さらに、アルネ・スロット体制に本格移行している中、クロップ政権ほどのカウンターアタックよりもボールを繋ぐポゼッションを重視しており、裏抜けにも長けるドイツ代表のアタッカーがどこまで必要なのかも微妙なライン。
オプションとしては面白い戦力だが、彼にレギュラーを任せるのはイメージがしずらい。仮にも2000万ポンドで獲得できるのであれば、右ウイングの控えとして重宝されそうだが、7000万ユーロは多少ギャンブル感は否めない。
はたして、リバプールはボルシア・ドルトムントの快速ウィンガーに白羽の矢を立てるのだろうか…?
