プレミアリーグの過酷なタイトルレースが佳境を迎え、アルネ・スロット率いるリバプールは、さらなる爆発力を求めて移籍市場という戦場に足を踏み入れようとしている。今、世界中のフットボールファンが騒然としているのは、スペインの首都から届いた驚愕のニュースだ。
リバプールが、レアル・マドリードの攻撃を司るブラジル人FWロドリゴの獲得に向けて具体的なアクションを起こしたという。スペインメディア『Defensa Central』によると、リバプールは1月の移籍市場において、ロドリゴに対して5000万ユーロから6000万ユーロという、市場価値を大きく下回る減額オファーを準備しているようだ。
マドリード側が2025年夏の時点で設定していた評価額が少なくとも1億ユーロであることを考えれば、リバプールの今回の提示額は挑戦状とも受け取れる。真っ向からディスカウントを要求する大胆不敵な試みと言って過言ではない。
リバプールのスカウティング部門とマイケル・エドワーズを中心としたフロント陣が、この破格の金額で交渉を成立させられると考えている根拠は、レアル・マドリードが抱える贅沢すぎる悩みにある。
キリアン・エムバペの加入以降、サンティアゴ・ベルナベウの攻撃陣はかつてないほどの飽和状態に陥った。ヴィニシウス・ジュニオール、ジュード・ベリンガム、そしてロドリゴという才能が共存する中で、誰かがベンチに回らざるを得ない。
リバプールはこの序列の揺らぎと、出場機会を求める選手の心理的な隙を突こうとしている。しかし、レアル・マドリードがこの低価格で首を縦に振るとは考えにくい。クラブのプライド、そして何よりロドリゴがこれまで築き上げてきた実績が、安易な安売りを許さないはず。
現在のリバプールは、モハメド・サラーという絶対的なエースの将来を見据えつつ、次世代の攻撃ユニットを構築する過渡期にあり、スペインの地で経験豊富なブラジル代表のアタッカーは理想的なターゲットになり得る。
とはいえ、この夏の移籍マーケット同様に、リバプールが具体的な動きに出るのはなさそうだ。ヴィニシウス・ジュニオールはシャビ・アロンソ監督との不仲が報じられており、出番に恵まれないロドリゴとともに、プレミアリーグ移籍が取り沙汰されており、もれなくリバプールとの関係も報じられている。
ただし、いずれの報道も根拠が薄い。あくまで代理人がプレミアリーグのクラブに動いてもらうように働きかけているようにも思える。実際にアーセナルやマンチェスター・シティら関心が噂されたクラブはことごとくオファーを提示していない。
ロドリゴに限らず、ブラジル代表の同僚もイングランドのリーグに耐えうるフィジカルを持ち合わせているのかは疑問が残る。また、リバプールが本当にサラーの後継者を狙うのであれば、フランス代表FWマイケル・オリーセら左利きのウィンガーを狙うべきだろう。
エジプシャン・キングが退団してしまうと左利きのアタッカーがいなくなるだけに、前線でのレパートリーを減らさないためにも、ロドリゴという選択肢に固執する理由はない。今回のニュースはあくまで娯楽として受け取るのが良さそうだ…
