アレクサンデル・イサクとウーゴ・エキティケ。それぞれニューカッスル・ユナイテッドとフランクフルトから高額な移籍金とともに、2025年の夏にリバプールに加入した。ところが、両者の半年間の明暗はくっきりと分かれている。
スウェーデン代表のストライカーはコンディションがなかなか整わず、ピッチに立っても存在感を示せない試合が続いている。最近でこそゴールが増えつつあるが、トッテナム・ホットスパー戦ではシュートの際に相手ディフェンダーのタックルを受け、負傷離脱が決定した。
逆にフランス代表でもゴールを奪ったエキティケは、すでに24試合で11ゴールを奪っており、アルネ・スロット監督率いるチームに馴染んでいる。とはいえ、激しいリーグを戦い抜く上で、センターフォワードが1枚だと心許ない。
フェデリコ・キエーザらが最前線で起用される試合もあるが、機能しているとは言い難い。イタリアの有力紙『Gazzetta dello Sport』によれば、リバプールはストライカーの枚数を揃えるため、ユベントスで怪我も多く苦戦が続くセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチに関心を示しているようだ。
ヴラホヴィッチとユベントスの現行契約は2026年6月まで。この契約が、クラブの財政を蝕む大きな重石となっている。セルビア代表ストライカーは、ユベントスで年間1200万ユーロというセリエA最高水準の破格の高給を受け取っている。この高額な人件費は、クラブの財政再建計画において、真っ先に削減すべき対象となった。
契約満了まで残り半年を切った2026年1月の移籍市場を前に、ユベントスはヴラホヴィッチを「叩き売り」同然の価格で手放す瀬戸際に立たされている。報道が伝える移籍金は、わずか2000万ユーロから2500万ユーロ。
2022年の冬にフィオレンティーナからユベントスへ移籍した際の金額の半分以下であり、25歳という年齢と、その圧倒的なフィジカル能力を考慮すれば、紛れもないバーゲン価格と断定できるだろう。
かつてフィオレンティーナで「怪物」と称されたヴラホヴィッチは、圧倒的な得点感覚でセリエAを席巻。しかし、ユベントス移籍後は、チーム全体の戦術的な停滞に巻き込まれ、その輝きを失いつつある。
とはいえ、非凡なポテンシャルは疑いようがない。190センチの長身を活かした空中戦の強さ、そして左足から放たれる強烈なシュートは、プレミアリーグの屈強なディフェンダーたちをも震え上がらせる武器となる。
いくら安くても、リバプールが本当に動くのかは疑問が残る。負傷履歴があまりにも芳しくなく、フィオレンティーナ時代のパフォーマンスを取り戻せるのかは判断が難しい。また、フィジカル的にも過酷なプレミアリーグではさらに負傷が増える可能性もあるだけに、獲得するにしても半年間待って、2026年の夏の加入が最善策となる。
これまでも複数のプレミアリーグクラブへの移籍が噂されてきたが、どのクラブも具体的な動きを見せていないところを見ると、イングランドでの再起を信じるクラブは少なく、リバプールもそのひとつと言って過言ではない。
現時点でアンフィールドに移る可能性はほぼゼロだが、エキティケまで負傷してしまった場合には緊急補強として獲得する未来図はあり得るかもしれない…
