アンフィールドの静寂を切り裂くのは、移籍市場に漂う焦燥感と期待感。昨夏の移籍期限最終盤、あと一歩のところで手からこぼれ落ちたターゲットを、リバプールは今もなお諦めてはいない。セルハーストパークで異彩を放つクリスタルパレスの主将マルク・グエイ。
2026年の夏、フリートランスファーとなるイングランド代表DFを巡っては、獲得が間近に迫っていたリバプールに加えて、レアル・マドリードやインテル・ミラノ、バイエルン・ミュンヘンらが移籍金なしでの確保を狙っている。
ただし、この冬の移籍マーケットでも移籍の話題が盛り上がっている。熾烈な競争を避けるためにリバプールが移籍金を支払ってグエイを早めに確保するとの噂が出回る中、プレミアリーグのライバル、マンチェスター・シティの名前が急浮上してきた。
英『BBC Sport』によると、ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるチームが今冬、マルク・グエイ強奪に向けて本格的な動きを見せ始めたようだ。背景にあるのはチェルシー戦。ヨシュコ・グヴァルディオルとルベン・ディアスという守備の要が同時に負傷したことで、センターバック補強が最優先事項に浮上した。
リバプールが長年温めてきた獲得プランに対し、思わぬ方向から冷や水が浴びせられた。昨季のプレミアリーグ王者はこの冬に移籍金を支払ってまで獲得を試みるか不透明なところもあり、そうなればシティが一本釣りに成功するかもしれない。
昨夏の喧騒を思い返せば、リバプールとマルク・グエイの距離は限りなく近かった。3500万ポンドという具体的な数字が飛び交い、交渉は成立目前まで迫っていた。しかし、クリスタルパレス側が土壇場でプラグを抜いたことで、その物語は一時中断を余儀なくされた。
だが、リバプールの視線は常にマルク・グエイに向けられていた。アルネ・スロットが構築する新たな守備組織において、足元の技術に長け、冷静沈着なカバーリングを得意とするイングランド代表DFは、まさにパズルの最後のピースと言える存在。
移籍金なしとなれば、前述の通り各国のメガクラブが争奪戦に参戦するため、早めに取引を成立させるのは賢明な判断とも思える。
はたして、グエイを巡る移籍劇はどのような決着を迎えるのだろうか…?
