アルネ・スロット体制2年目で、リバプールは決して好調とは言えない。昨夏に大型補強を敢行したものの、新戦力はあまりフィットしておらず、オランダ人指揮官の手腕にも疑問が投げかけられている。
昨シーズンこそクロップ監督のチームを引き継ぐ形でプレミアリーグ制覇を成し遂げ、自らの戦術を浸透させる段階の今季だが、今のところは結果が出ているとは言い難い。一部の選手への固執やモハメド・サラーとの確執などが表面化しており、ピッチでのパフォーマンスもどこかポゼッションだけを意識しすぎている印象を受ける。
シーズン当初は失点数が低下せずに、最近はミッドフィルダーを5枚並べるなどフォーメーションや戦い方を変更。バランスこそ安定したものの、ボール回しが華麗になる一方で、ゴール前に飛び込む選手がおらず、昨季までの勢いが失われている。
そんな中でベテラン勢の去就も不透明。サラーにはサウジアラビアが熱烈なアプローチを継続しており、アンディ・ロバートソンも契約更新するか微妙だ。そして、34歳のフィルジル・ファンダイクもうまく行けば、マルク・グエイに引導を渡す時期が近づており、その去就には注目が集まる。
トルコ紙『Sabah』によると、トルコの強豪ガラタサライはセンターバック補強を進めており、最優先ターゲットとしてリバプールDFフィルジル・ファンダイクを据えているようだ。
ナイジェリア代表のストライカー、ヴィクター・オシムヘンというビッグネームの獲得に成功した。その勢いを駆り、さらなる大物選手、すなわちファンダイクを今夏の移籍市場で迎え入れる構えだ。
この一連の動きは、ガラタサライが欧州の舞台で確固たる地位を築く揺るぎない決意を示す。チャンピオンズリーグでの躍進を至上命題とするクラブにとって、世界最高のセンターバックの一人であるオランダ代表DFの加入は、守備の安定を約束し、チーム全体の精神的な支柱となる。
ガラタサライのホームスタジアム、ネフ・スタジアムの熱狂的な雰囲気は、欧州でも屈指。その地で、ファンダイクがリバプールで培ったリーダーシップと圧倒的な守備力を発揮する姿は、多くのファンの胸を熱くするだろう。
しかし、ファンダイクがリバプールを離れるというシナリオは、多くの者にとって容易に受け入れがたい。現行契約は2027年夏まで。アンフィールドの主将として、そしてチームの精神的支柱として、揺るぎない地位を確立しており、例えプレー時間が減少したとしても精神力を伝えるためにも必要不可欠な存在。
そしてなにより、クロップ政権で数々のタイトルを勝ち取ってきた経験値はチームにとって捨てがたい。いくらガラタサライが金額を積もうとも、最低でも2027年の夏まではアンフィールドに残留することが濃厚だ。
サラーやロバートソンよりも退団の可能性は低く、来シーズンも最終ラインの統率を任されることだろう。もしもグエイ、もしくは別のセンターバックが加わった場合には少しずつ次世代への移行が進むはずだが、それでも貴重な戦力であることに変わりない。
はたして、ガラタサライが本当に無謀なチャレンジ、リバプールからファンダイクの引き抜きに本腰を入れるのだろうか…?
