アルネ・スロット体制も2年目を迎えるが、昨夏の積極的な投資も甲斐なく、新たなプレースタイルの浸透に苦しんでいる。最近こそフロリアン・ヴィルツの存在感が目立ち始めたが、チーム全体の動きは依然としてチグハグさが残り、ユルゲン・クロップ時代との比較でつまらないと評されることも。
今夏の移籍市場において、右ウィンガーやセンターバックの補強が必須課題となっているリバプールだが、継続的にミッドフィルダーへの関心も報じられている。ターゲットのひとりと目されているのが、クリスタル・パレスMFアダム・ウォートンだ。
英『Team Talk』によれば、今季限りでの退任するオリヴァー・グラスナー監督率いるクリスタル・パレスは、今夏にもイングランド代表MFの売却を容認する構えを見せており、プレミアリーグの強豪クラブがこぞって関心を示している。
マンチェスター・ユナイテッドやトッテナム・ホットスパー、アストン・ヴィラ、ニューカッスル・ユナイテッドらとともに、リバプールもしばらく熱視線を送っており、退団も予想される日本代表MF遠藤航と入れ替えでの加入が期待される。
ライアン・フラーフェンベルフやアレクシス・マック・アリスター、ドミニク・ソボスライ、カーティス・ジョーンズに加えて、若手MFトレイ・ナイオニも控える中盤は盤石。ただし、フラーフェンベルフやソボスライの負担は悩みのひとつで、レギュラーを任させれるミッドフィルダーは熾烈なプレミアリーグを勝ち抜く秘策となる。
アルネ・スロット監督にとって、ボールを前に運ぶ能力が決して優れているとは言い難い遠藤への信頼はあまり高くない。フラーフェンベルフの調子がよくない時期でも先発起用される試合は稀で、年齢的にも今シーズンをもってアンフィールドを離れることが予想される。
そこで計算できるウォートンは戦力の上積みとなる。かつてのシャビ・アロンソを彷彿とさせる、ピッチを俯瞰し、一撃で局面を変えるパスを供給できる真のレジスタ。自らボールを運ぶこともでき、守備時にも激しい当たりでボールを奪い去ることも可能だ。
パレスが求める移籍金は移籍金は6500万ポンドとも伝えられており、地元選手というメリットも踏まえれば決して高額とは言えない。とはいえ、ユナイテッドらとの競争は熾烈を極めるため、リチャード・ヒューズSDの手腕が問われる展開になり得る。
パレスにとっては、主力を失うのは大きな痛手であることに変わりない、一気にレギュラー格を手放している。近年ではマイケル・オリーセやエベレチ・エゼ、マルク・グエイを放出しており、シーズン終了後には監督もチームを離れる。他にも、ジャン=フィリップ・マテタらにも退団の噂が飛び交っている。
そこで若手のウォートンまでとなると、一からチーム作りが求められる。リバプールにとっては希望する展開となるが、はたして争奪戦を制して、アンフィールドに21歳のミッドフィルダーを迎えられるだろうか…?
