マルク・グエイを逃したリバプールが直面しているのは、最終ラインの劇的な刷新という避けては通れない課題だ。イブラヒマ・コナテの契約交渉が難航し、絶対的な主柱であるフィルジル・ファンダイクもキャリアの晩年を迎えつつある。
この危機的状況を打破する解答として、リバプールが白羽の矢を立てたのが、イタリアのコモで驚異的な進化を遂げているハコボ・ラモンであると、英『TEAMtalk』伝えた。しかし、この21歳のスペイン人センターバックを巡る争奪戦には、リバプールの資金力をもってしても容易には突破できない、レアル・マドリードによる冷徹な知略が立ちはだかっている。
セリエAの舞台で、ハコボ・ラモンが見せているパフォーマンスは、もはや一介の若手の域を完全に脱した。今シーズン、リーグ戦20試合のうち17試合に先発出場し、セスク・ファブレガス監督の下で守備の要として君臨している。
特筆すべきは、戦術的に極めて洗練されたイタリアの地で、21歳という若さでありながら7度のクリーンシートに貢献している点。さらにセットプレーの局面では2ゴールをマークするなど、攻守両面で決定的な仕事をこなしている。
チェルシーやトッテナム・ホットスパー、ニューカッスル・ユナイテッドらも関心を示す21歳の若きディフェンダーは、196センチの巨躯を活かした空中戦の強さは、プレミアリーグの激しいインテンシティを戦い抜く上で不可欠な要素も兼ね備えている。
足元の技術にも長けるスペイン人センターバックだけに、後方からのビルドアップやポゼッションを重視するアルネ・スロット監督のプレースタイルにも十分に対応しうるが、古巣のマドリードとの契約が立ち塞がる。
同メディアによれば、チェルシーらプレミアリーグ勢との資金力争いではなく、50パーセントの転売条項に加え、わずか800万から1000万ユーロ程度で行使できる買い戻しオプションをレアル・マドリードが有しており、争奪戦を優位に進めている。
プレミアリーグ独特のスピードにどこまで対応できるかどうかは未知数。それでも、ファンダイクやコナテだけではなく、ジョー・ゴメスにもイタリア行きの噂が浮上している中、センターバックの確保は最優先に対処すべき課題であることに変わりない。
いきなりレギュラーになれるかはわからないものの、少しずつプレー時間を得ることで順応できるかもしれない。いずれにしても、レアル・マドリードの判断後に、イングランド勢との熾烈な争奪戦を勝ち抜く必要があり、リバプールがどこまで本腰を入れるか注目が集まる…
