リバプールは活発だった昨夏の移籍市場とは正反対に、静かな冬の移籍市場を過ごした。誰も獲得しなかったわけではないが、センターバックを中心に10代の若手を獲得した。一方、イブラヒマ・コナテの退団可能性やフィルジル・ファンダイクの後継者候補として、20歳DFジェレミー・ジャケとの契約も取り付けた。
加入自体は今年の夏を予定しているが、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドとの争奪戦を制して、フランスの未来の代表候補を手中に収めた。センターバック陣の刷新を目指すリバプールにとっては、大きな補強となった。
しかし、今回の移籍劇に不満を爆発させたのが、元フランス代表FWクリストフ・デュガリー。リバプールを “カモ呼ばわり” した上で、お金のあるイングランドのクラブに対して盛大な皮肉を口にした。
「これは選手を侮辱する意図ではない。正直なところ、彼には全く非がないし、彼は良い選手であるから、我々も彼の成功を祈っている。ああいった “カモ” がいるのであれば、レンヌはよくやったと言うべきだろう。」
「レンヌは、リバプールのようなカモを7200万ユーロで見つけることに成功したのだ。」
「結構なことだが、結果を見てみるがいい。」
「イングランドの全クラブに、何千万ユーロも送り続けさせておけばいい。」
「これはもはや、単なる二極化したフットボールという状況ではない。正気を失ったフットボールだ。正当な理由があるかのように装うのはもうやめよう。正当化できる理由など何一つ存在しない。」
「そして、かわいそうな若きジャケにとっても、この移籍は多大なプレッシャーとなるだろう。確かに非常に優れた選手である彼のような若者でさえ、重苦しいプレッシャーの影を背負って加入することになる。」
「彼はそれに値しないにもかかわらず、そのパフォーマンスは(移籍金のせいで)これまでとは違った目で見られることになる。フットボールを知る我々は、リバプールに金があるからだといった理屈で、この金額を正当化しようとするのはやめるべきだ。そんなことには何の意味もない。」
「何が起きているのか理解不能だ。馬鹿げている。いや、これは需要と供給の問題ではない。滑稽だ、実にお話にならない。」
RMC Sport
確かに、サッカー界はインフレしている。プレミアリーグを中心に、オイルマネーのサウジアラビアらが移籍金や給与の上限を上げ続けている。一方、イタリアやドイツ、スペインの多くのクラブにとっても張り合える財務状況ではなく、主力を簡単に持っていかれてしまう。
フランスも例外ではなく、パリ・サンジェルマン以外はお金の力に屈することが多く、元フランス代表のフォワードはそれに不満を持っているのだろう。資本主義である以上、誰にも止められない状況であることも理解しているはずだ。
しかし、世界的な名門クラブを “カモ” と呼ぶのは、元代表選手として口が悪すぎる。低い人間性を露呈した形だが、ジネディーヌ・ジダンやティエリ・アンリほどの影響力はなく、誰も耳を傾けなさそうだ…
