ブラックバーン・ローヴァーズやハル・シティへのレンタル移籍で目覚ましい成長を遂げ、リバプールのトップチームに定着すると思われていた23歳MFタイラー・モートンだが、アルネ・スロット監督の就任に伴い、見返すチャンスすら与えられずに、昨夏にフランスに新天地を求めた。
リヨンでは中盤の主軸に定着し、絶対的な存在に成長。アンフィールド帰還待望論も浮上する中、元イングランドU-21代表MFは、昨シーズンのスロット政権で出番が得られなかった理由を分析し、能力ではなく信頼の問題だったと吐露した。
「アルネ・スロットの下で、準備はできていたものの、望んでいたほどプレー機会は得られなかった。それは彼の決断であり、自分はそれを冷静に受け止めたが、別の道を探さなければならなかった。」
「彼は僕のことを良い選手だと思ってくれていたとは思うが、そこに十分な信頼があったとは感じられない。僕の考えでは、出場機会が限られていたのは能力のせいではなく、信頼の問題だった。」
「カップ戦でチャンスを得たとき、自分は良いプレーができたと感じている。言えるのはそれだけだ。自分は腐らずに努力を続け、集中を絶やさず、シーズン終了までやり遂げた。そしてU-21欧州選手権に出場したが、それは素晴らしい経験だった。」
「シーズン中、彼(スロット)とは何度か話し合いを持った。多くのサッカー選手は、試合に出られないと不満を募らせ、エゴを邪魔させてしまいがちだが、自分はそういうタイプの人間ではない。」
「個人的には、昨シーズンの限られた出場時間には納得がいかなかったが、それは自分にはコントロールできないことだった。自分にできることはすべて尽くした。」
ESPN UK
ライアン・フラーフェンベルフに圧倒的な信頼を寄せるスロット監督は、ほぼ全試合でスタートから起用を続けた。シーズン途中に明らかにコンディション不良に陥っていたが、それでも控えメンバーにチャンスは巡って来なかった。
スロット監督は起用メンバーの柔軟性は限りなく低いのは周知の事実。信用しているメンバーとそうでないメンバーとの扱いは残酷なほどに顕著で、それは今シーズンも続いている。トレイ・ナイオニやリオ・ングモハら若手だけではなく、遠藤航らもその犠牲になっていると言って過言ではない。
昨シーズンはプレミアリーグ優勝を成し遂げたことで批判を免れたが、今シーズンは別の物語。信頼するメンバーだけに固執する指導法に疑問が投げかけられる一方で、オーナー陣は同監督の能力を信じている。
ジャレル・クアンサーやハーヴェイ・エリオットらイングランド人選手が相次いでチームを離れており、カーティス・ジョーンズにも移籍の噂が持ち上がっている。モートンのように別のクラブに移る可能性もゼロではない。
監督との相性はプロサッカー界において捨てきれない運の部分で、モートンは不運だったと言わざるを得ない。リヨンで輝くモートンにはさらなる成長を期待しつつも、いつかアンフィールドに戻ってくれることも期待してやまない…
