リバプールの中盤で羅針盤として君臨するドミニク・ソボスライに、レアル・マドリードが魔の手を伸ばしている。アルネ・スロット体制下で昨季はプレミアリーグ制覇に貢献し、苦しむ今シーズンはチームを引っ張る活躍ぶりを見せ付けている。
その圧倒的な走力と創造性でファンを魅了し続けるハンガリー代表の主将に対し、レアル・マドリードは1億4000万ポンドを準備し、マージーサイドからの引き抜きを画策していると、海外メディア『Topskills Sports』が報じた。
なお、今回の移籍について、フランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガを取引に含める準備があるという。守備的ミッドフィルダーから左サイドバックまで高次元でこなす天才的な能力を発揮しているが、怪我の影響や選手層の厚さもあり、完全なるレギュラーの座を勝ち取っているとは言い難い。
ソボスライに目を移せば、彼の放つレーザービームのようなミドルシュートと、90分間を通してピッチの隅々までカバーする献身性は、サンティアゴ・ベルナベウにおいて、失われたピースを埋める最適解と目されている。様々なポジションでプレーできる柔軟性もまた魅力的。
レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は近年、ヨーロッパを代表する20代前半から中盤の選手への投資を加速している。キリアン・エムバペやジュード・ベリンガム、ヴィニシウス・ジュニオールらトップレベルの選手を揃えているものの、ラ・リーガやチャンピオンズリーグで圧倒的な成績を収められていない。
ソボスライはスター軍団がなくしてしまった献身性を補完することができるものの、懸念点としてはキャプテンも務めるフェデリコ バルベルデとプレースタイルが似ている。両者ともに幅広いエリアをカバーしならがも、攻守両面で存在感を発揮。また、強烈なミドルシュートを持っている点も似通っている。
リバプールにとっては、ハンガリー代表のキャプテンを失うわけにはいかない。トレント・アレクサンダー=アーノルドのみならず、イブラヒマ・コナテも契約更新で難航しており、2028年6月までの現行契約を先行して更新する動きが見られている。
一部報道では、ソボスライ側の給与要求を受け入れる形で新契約締結に近づているとも言われる一方で、選手自身はまだ何も動きはない数週間前にメディアに語っており、サポーターとしてはヤキモキした気持ちを残したままになっている。
アルネ・スロット監督にとっても、カマヴィンガ獲得のチャンスがあったとしても、ソボスライ残留が優先されるべき課題だろう。才能こそ非凡なものを持つが、10代での期待値からはスペインで成長が鈍化しているフランス代表MFではリバプールを説得することは無理と断言できる。
いずれにしても、リバプールがソボスライを売却する可能性はゼロ。確率が高まるとすれば、選手側が新契約締結を拒み、契約満了とともに退団する意思表示をした場合のみ。
今シーズンにおいて、一皮剥けた印象もあるソボスライだが、スティーブン・ジェラードに並ぶアンフィールドのレジェンドになれるだろうか…?
